゛エリ…゛
圭介の脳裏にあのエリの顔が鮮明に蘇った。
「゛何故…゛それで何か言ってた?」
「いいえ。知り合いだと思ったから織田さんに用事があるなら直接連絡すると思ったし…。」
「誰だろうな…。」
圭介は惚けながらも、自分の記憶をたどりエリに間違いないと確信した。
澤田絵里、圭介はメールも届かなくなってから半年近く経って、結婚したはずの絵里がどうして自分を尋ねて来たのかわからなかった。
ましてや自分の名刺や自宅まで知っているはずの絵里が、何かあれば連絡することは可能なはず。
゛何かあったのかな…゛
一度は心の奥にしまいこんだ絵里への思いが、再び表に出て来ようとしていた。