「やっぱりね…。あの子私達にもほとんど個人的なことは話さなかったけど、織田さんは相手は想像つきます?」
「いや。全く分からないな~。男友達は何人か見たけど…。」
「お店に来てた人じゃないみたいなんだけど…。」
「いや。もういいよ…。その話しはやめよう。彼女が幸せならそれで良いから…。」
「なんか私余計なこと話しちゃったかな…。ごめんなさい。」
「いいんだ。結婚した話しを聞けただけで安心したし…。だけどこっちこそ覚えてなくてごめんなさい。」
「いいえ。お店で一度ついただけでしたし、実際三回位しか会ってないんですよ。」
「それで良く覚えていたね。」
「だって織田さん私の好きなタイプだったから~。」
「え?イヤーこんな年寄りじゃお相手は無理だよ。」
「そんなこと無くてよ。」
「おいおい…。年寄りをカラかっちゃダメだよ。ひょっとしたらこの後勤めているお店に連れていこうとしてるんじゃないの?」
「まぁそれもあるかな…。」
「まぁ今日はお礼の席だし、予定も入ってないから、お付き合いしますよ。」
「本当に! さすが織田さん。ありがとうございます。じゃ改めて乾杯しましょう。」
圭介はエリが結婚したと聞いて、心の中に空いていた空白が少し埋まっていくのを感じていた。同時に玲子が何故エリの事を自分に伝えて来たのか不思議に感 じていた。