物語 その9 | bargoopapaのブログ

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すすきの好きで須賀、カミさんには頭の上がらない親父の日常の出来事をメインに、時々詩を載せる気まぐれなブログです。
もともとはお店をやっていましたが、体調などもあり辞めて、いまは元の不動産の仕事をしています。。

「失礼します。」
「いらっしゃいませ。」
「おはようございます。昨日はご連絡ありがとうございます。」
「いいえ、良いんですよ。それよりもごめんなさい。お約束していたんですが、急に打ち合わせが入って社長出掛けてしまったんですよ…。ごめんなさい。」
「あー。そうなんですか…。ではまた出直しますね。」
「いいえ。大丈夫ですよ。手続きは私がやるように言われてますので…。」
「そうですか。ありがとうございます。」

応接に通された圭介は一通りの手続きを進めて行き、最後に社印を依頼したが、ふっと不思議な思いが湧いてきた。
「古館さんは社印も任されているんですね…。」
「ええ。社長は出掛けていることが多いので、何かあれば私しかいないものですから…。」
「余程信頼されているんですね。」
「以前の会社からかれこれ3年になりますね…。あー、変な関係じゃないですよ!」

玲子は慌てて妙な言い訳をしたが、そのあわてぶりがオーバーだったため圭介は思わず笑ってしまった。

「あー、織田さん疑ってます?」
「いいえ。そんなことないですよ。」
「いや、疑ってます。私傷付きました。社長は奥さんもお子さんもいらっしゃるんですよ。」
「ごめんなさい…。」

圭介は疑った訳ではなかったが、話しの流れで謝った。
「じゃお詫びにお約束のお食事は豪華にお願いします。」
「え!!あぁ良いですよ…。」
「やった~。じゃ行きたいお店があるので私が予約しておきますね。」
「はい…。何かまんまとやられた感じですね。」

圭介はイタズラっ子のように笑っている玲子を見て、忘れかけていた心の高まり感じはじめていた。