物語 その3 | bargoopapaのブログ

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すすきの好きで須賀、カミさんには頭の上がらない親父の日常の出来事をメインに、時々詩を載せる気まぐれなブログです。
もともとはお店をやっていましたが、体調などもあり辞めて、いまは元の不動産の仕事をしています。。

いつもと変わらない退屈な朝礼が終わって、圭介はメールを開いた。

「先ほどはどうも。玲子です。飲み会楽しめましたか!? 先に帰られたのでつまらなかったのかなと思っています。私もなんとなく乗り切れなくて帰って来ました。同じ地下鉄だったんですね。気づいてないかなと思っていたのですが、織田さんは先に南平岸で降りたのですが、振り向いてくれなかったから、わからなかったんですね。また機会があったらお会いしたいと思います。おやすみなさい。」

圭介はメールを読み終えて懸命に思い返していた。
なんとなくアドレス交換したが、顔をはっきりと思い出せないのだ。

席は斜め前で直接はあまり話さなかった。髪は長めで…。ボンヤリと思い出しなから、その日の午前中のアポの為に、書類の準備を始めた。

圭介の会社はOA機器をリース販売する会社だった。一応営業課長として部下を4人ほど持ってはいたが、社歴もながく居るだけで上司だった先代の課長が退職したため昇進しただけと思っている。過去にさして優秀な成績だった訳でもなく、極平凡にサラリーマンを過ごしたかったのだが、課長の肩書きがついた途端、営業部長からも社長からも営業成績のアップをやたらと言われるようになり、今までのサラリーマン生活のなかで一番働いていると感じていた。

今日のアポは会社からほど近いビルにある不動産会社だった。アフター訪れた取引先の管理会社の担当からの紹介だった。設立準備中とのことで早々にアポを取っていた。

約束の5分前に言われていたビルの部屋に着いた圭介は看板も掛かっていない部屋のドアを開けた。

「失礼します。」
「ハーイ。」

返事がして間もなく対応に出てきたのは見覚えのある女性だった。

「あ!織田さん!」
「あれ!古館玲子さん?」

一瞬二人はあまりの偶然の再会に声が止まった。

続く…