SEKSMISJA | ameblo barex

原題:SEKSMISJA
別題:SEXMISSION

邦題:バイオワールド/女帝国の謎
製作年:1983~4年頃 (日本劇場未公開)
ポルトガル劇場公開:1986年2月/ファンタスポルト映画祭
上映時間:120分/カラー
製作:ゼスポル・フィルム(ポーランド)
1986年度ファンタスポルト映画祭外国作品賞ノミネート

■スタッフ■
監督:ジュリアス・マチュルスキー
脚本:パヴェル・ハジニ、ヨランタ・ハートウィグ、ジュリアス・マチュルスキー
撮影:ジェルジー・ルカスヴィク
編集:ミロスラワ・ガルリクカ
音楽:ヘンリク・クズニアク

■キャスト■
オルジード・ルカセウィッツ(アルバート)
リスザルダ・ハニン(ダイ・ヤンダ)
エルツビタ・ジャシンスカ
ジュリアス・ルビク=リソウスキ
バーバラ・ルドウィザンカ(バブシア)
ビータ・マジ=ドバル
ジェルジ・スツール


■ソフトウエア■

1989年 三菱商事 ビデオソフト No.EVK-9005

短縮版109分 4:3 TVサイズ モノラル 字幕スーパー版

ジャケットデザイン:H.R.ギーガーのパクリ

* 未DVD化


ソビエト連邦のペレストロイカが影響し始めていた80年代前半の東ヨーロッパは、共産圏としての経済と思想が新たな展開へと変貌した時代だった。

特にポーランドは、70年代からアンジェイ・ワイダや後にフランス亡命を果し未完成だった「オン・ザ・シルバー・グローブ」(銀の惑星)を自らの解説導入により公開するアンジェイ・ズラウスキー等の監督が居た東ヨーロッパでは、名作映画制作の国として知られていた。

そんなポーランド映画界で、コメディー作品の監督として有名だったのがジュリアス・マチュルスキーである。

日本では、80年代後半(バブル景気時代) レンタル・ビデオ店が乱立していた頃に発売された「キングサイズ」というシリーズで知られている。

キングサイズは、小人の世界をコミカルに描きファンタジー的な要素が強かったが、この作品はB級SFとして忘れ去られている一本だ。


ネット上のデータより内容抜粋


人工冬眠技術が開発され、2名の男性が実験台となって眠りにつく。長い眠りの後、男たちが目覚めた世界は、地表は戦争により生命が住めなくなり地下施設内で生活し、なおかつ男性は絶滅し、女性が支配する世界であった。
人口受精により生み出される人間は、男性でいることが許されず、去勢されそうになった男たちは、手助けをする女性と共にその社会から逃げるため、荒廃した地表に出た。そこで主人公たちが目にしたものは・・・


ラストは、荒廃しているはずの地表は回復しており、一緒に地下施設から脱出して来た女性と昔の生活を再開して人工授精でなく男女の営みで人類が復活するというオチだった。


地表を荒廃させた戦争の原因として、男性の存在が否定されている世界をコミカルに描いている作品は、本作以外に存在しない。


共産系的な発想もあるかも知れないが、現在でも男性優位とされるイスラム圏とは対照的な感覚の作品である。


単なるB級コメディーの粋を超えたメッセージ性と風刺的な感覚は、幻の名作としても良いだろう。