日本は、所得格差拡大とデフレ経済を脱していないという状況で、個人消費が落ち込んでいるのが実感される幾つかの証拠がある。
そんな中でも、最も明確に出ているのが紙幣と硬貨の流通量だ。
カードや通信販売で買うのが増えたが、現金で買い物をするのが極端に減っていない。
去年の紙幣と硬貨で、手元に入って来た種類と量を確認してみた。
最も多いのが、平成18年の500円硬貨で次が平成16~18年の10円硬貨だ。
新札(折り目が無い札)は、極端に少なく、年末に1000円札がATMから出て来たが、銀行で新札を指定しない限り普段の買い物では、入手しない。
つまり、新札は日銀や銀行に大量にストックされており、個人消費が少ないので銀行から出ないのである。
消費量が多ければ銀行のストックは一定の循環量で動き、消費者の手元に自然と新札が入って来る。
500円硬貨が最も多く流通しているのは、個人消費に関係している。
一度に1000円以上の買い物をする割合が、数年前の景気が良い時期より減っていると感じられる。
統計的に調べれば実証されるだろうが、貨幣の種類によって金額の流通量が推測されるのだ。
景気が良いのは、一定以上の層や組織であって、一般的な国民全体の景気は悪化し続けているのは確かだろう。