Rough Laugh Love -211ページ目

夢路





そう言えば
秋のはじめの
まだ木々も青い頃

私はこの歌を歌ってた


「夢路より帰りて……」


私の大好きな歌



目をつむれば思い出される



あの大学通りの銀杏と桜の枝が
私を包んだ

そう冬のはじめ

黒いランドセルも
そろそろ傷だらけで

私の背中から
ゆっくりと羽を生やして
飛んでった



それは春のはじめ


知らぬうちに
私は
知らぬうちに
私は

自分の夢路を

何本も何本も増やしていった



そして道に迷って


私は空を見上げた





まだ蝉が鳴きはじめた
夏のはじめ





夢路よ


我が身は此処にある




貴女とまた出会うまで
我、旅をする