夢路
そう言えば
秋のはじめの
まだ木々も青い頃
私はこの歌を歌ってた
「夢路より帰りて……」
私の大好きな歌
目をつむれば思い出される
あの大学通りの銀杏と桜の枝が
私を包んだ
そう冬のはじめ
黒いランドセルも
そろそろ傷だらけで
私の背中から
ゆっくりと羽を生やして
飛んでった
それは春のはじめ
知らぬうちに
私は
知らぬうちに
私は
自分の夢路を
何本も何本も増やしていった
そして道に迷って
私は空を見上げた
まだ蝉が鳴きはじめた
夏のはじめ
夢路よ
我が身は此処にある
貴女とまた出会うまで
我、旅をする