今回は北海道の酸素メーカーほくさんが販売したコンパクトなお風呂
「ほくさんバスオール」についてです。





1963年に北海道で販売開始しましたが、半畳程のスペースでお風呂に入れるのと価格がサラリーマンの月給程なので、狭い団地やアパートの住人から支持され、後々大ヒット商品になったそうです。



ほくさんバスオールは映画でも紹介されましたので、今回の記事にしました。
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1966年日活「私違っているかしら」より
ほくさんバスオール展示会のシーン


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記者見習いのチャッカリが、ほくさんバスオールを取材しています






ほくさんバスオールで実際に入浴している作品がこれ
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1968年東宝「サラリーマン悪党術」より

映っているのはヒロインの団令子


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長谷川照子が入浴しています

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ちょっときわどいシーン(笑)



これらはコンパクトですが浴槽のみですので、洗い場があるタイプが登場

浴槽のみよりも場所を取りますが、消費者はこちらを支持した様です。

まぁ洗い場がないと困りますよね



ほくさんバスオールはその後販売会社の変更等を経て2006年まで販売していたそうです。

結構最近まであったのですね。





最後にほくさんバスオールCMの動画 ※1分過ぎから

動画は洗い場があるタイプですね


!!この動画の最初「東武特急CM」と最後「ニッコーサラダ油CM」もかなりのお宝映像ですので、こちらもお楽しみを^^










今回紹介する作品は

1965年(昭和40年)松竹
「アンコ椿は恋の花」


桜井秀雄監督




あらすじ
伊豆大島 東海汽船のバスガイド白木明子(香山美子)は、バスに同乗していた東京の優秀工員の南修一(竹脇無我)と恋仲になるが…


前年のレコード大賞新人賞受賞曲
アンコ椿は恋の花の映画化です。





この映画の主役 白木明子(香山美子)です。

御覧の様にバスガイド役がピッタリ似合っていて、いっぺんに香山さんのファンになってしまいました(笑)



香山美子さんといえば、今まで銭形平次の女房 お静のイメージしかありませんでした。

というのは、松竹映画は我が家のテレビ環境ではあまり観る事が出来ないのです。

なので、松竹時代の香山美子さんの映画は数本しか観た事がありませんでした。


香山美子さんについて調べると、なんと「リカちゃん人形」のモデルだったのですおとめ座





香山美子さんの恋人になる南修一(竹脇無我)

竹脇無我さんは当時の松竹二枚目スター

しかし、意外な理由で二人は別れる事に。




香山美子さんの妹 白木はるみ(都はるみ)

歌手を目指して上京する中学生の役ですが、都はるみさんは当時17歳

そして、このお顔ですからとても中学生には見えません(笑)


都はるみさんの横に居る同級生はビックリマーク





猛役の藤岡弘

藤岡弘さんは当時19歳でこの作品が映画デビューです。


都はるみさんと同じく歌手志望の気弱な中学生役で、全く藤岡さんのイメージには合いませんが、デビュー作の役名が「猛 」とは何という偶然!!




この作品公開の年に伊豆大島が大火事に見舞われた為、大島復興映画でもありました。

前年のレコード大賞曲「愛と死をみつめて」を歌う青山和子



横綱 大鵬

大鵬の出演シーンは大変貴重だそうです。

この他に長門勇や桑野みゆき、ボクシングの海老原選手や巨人の王選手も登場
彼らはノーギャラで出演したと思われます。



鉄道シーン電車

EF58形電気機関車牽引の急行(愛称不明)







東急3000形電車





花嫁姿の香山美子さん


父親(西村晃)が病気の為(死亡する)に東京勤務になった香山美子さんですが、「私、この島で生きるの」と言って竹脇無我と別れ、故郷の勝呂誉と結婚します。

これは、伊豆大島復興の要素が非常に強い結末でしょう。



竹脇無我さんは未練タラタラでした。




オープニングの動画がありましたので、バスガイド姿の香山美子さんに御注目を







皆さんこんばんは


今回のブログはGWに寝台特急「あけぼの」と583系電車使用の快速「弘前さくらまつり号」に乗る東北旅行報告の予定だったのですが、「10時打ち」で頼んだ5月3日に乗る「あけぼの」がまさかの瞬殺(即完売)で寝台券が取れず旅行を断念しました。汗


なので、急遽「食ブログ」に変更します。




JR三ノ宮駅西口にある神戸交通センタービル





2階にある「UCCカフェプラザ神戸交通センタービル店」


三ノ宮駅の改札口から直結しているので、便利です。






UCCカフェプラザといえば、モーニングメニューのワッフルセットなんですが、何故か立て看板には書いていませんでした[みんな:01]





店内の様子です。


実際モーニングを食べるお客さんはワッフルセットよりもサンドイッチ系のメニューを頼んでいました。



しかし、UCCカフェプラザでは名物のワッフルセットを注文して欲しいです。





これがワッフルセット 500円


UCCカフェプラザのブログ記事は過去2回ありますが、実際のリポートはこれが初めてです。





UCCカフェプラザのワッフル。

本当に美味しいので是非一度食べて欲しいです。





これが一人用のサイフォンで作ったコーヒー


神戸交通センタービル店のコーヒーは相当レベルの高いお味ですよ。







最後に、このお店では美味しいコーヒーのおかわりが100円ですので、是非おかわりして下さい(笑)







今回紹介する作品は

1956年(昭和31年)新東宝
「何故彼女等はそうなったか」

清水宏監督










香川県丸亀城内にある不良少女の収容施設「少女の家」でのエピソードが中心の作品です。


そして今回は出演女優の経歴を中心に書きます。

尚新東宝の4期スターレット(ニューフェース)はこの映画がデビュー作



※この映画の批評ついては他の方も沢山ブログを書かれているので、知りたければそちらをどうぞ。









この映画の主役 小田先生(香川京子)


香川さんは当時の新東宝トップ女優


しかし「大蔵新東宝」体制が確立するといち早く新東宝を離脱しました。


私はその点が少々気に入らないのですが、この小田先生は私が今までに観た映画で一番と言っても良い位の素晴らしさです。



※この作品当時はもう大蔵貢が社長に就任していましたが、未だ「大蔵色」は出していません。









千代(池内淳子)

貧乏で子沢山家族の薄幸長女役、弟妹がひもじいのでつい盗みをして収容される。



池内さんは三越社員からスカウトで新東宝に入社。

この作品が入社して1年目です。






トミ子(藤木の実)

この施設で一番成績が良くて帰宅を許されたが、継母が非道で家を飛び出しまた再収容される。


藤さんは1954年新東宝に入社、以後中堅女優として活躍するが、1959年東映へ移籍します。









秋枝(宇治みさ子)

元「少女の家」収容生 藤木の実が家を飛び出してから行動を共にするが捕まってしまい「帰り新参」になる。



宇治さんは天知茂や三原葉子と同じ新東宝第一期スターレット。

一度東映に移籍するが、恩人の渡辺邦男監督が新東宝制作部長で入社したのに伴って新東宝に復帰。


時代劇が主体の宇治さんの現代服姿は大変貴重です。







ここからが4期スターレットの紹介



米子(三重明子)

スケバン格だが妊娠中で堕胎するため城の石垣から飛び降りたあげくに「少女の家」で出産する。

4期スターレットの中では一番の大役ですが、三重さんにとってもデビュー作のこの役が代表作となってしまいました。

その後、もっぱら脇役出演となり1959年に引退しました。







君子(三ツ矢歌子)

とりたてて個人的なエピソードの無い役でしたが、歌子さんのデビュー作は何と「裏バン」で新入りからタバコをたかりますw







マサ(田原知佐子)後の原知佐子

彼女は台詞がほとんどありませんでしたが、独特な存在感はありました。



1959年に東宝に移籍後、原知佐子と改名し、その後「赤いシリーズ」で山口百恵を虐める悪役で有名になりましたが、新東宝時代は悪役はほとんどありませんでした。




そしてこの方





あや(茂呂由紀子)左側  後の北沢典子ですキラキラ



成績が優秀でうちわ工場に行くことになったが、そこの従業員の猛反対でご破算になる。


写真を見れば判ると思いますが、とても「悪い子」に見えません。


北沢典子さんはその後「典子姫」と呼ばれる新東宝の代表的なお姫様女優として活躍しまして
私の大のお気に入りです^^



※4期スターレットには万里昌代さんもいますが、残念ながらこの作品には出演していません。







最後に
家に帰った池内淳子が「赤線」に売られてしまい、それを知った香川京子と置屋の女将 浪花千栄子とのやり取りのシーン


浪花さんの演技が素晴らしい。



彼女達が帰っても白い目で見られ、邪魔者扱いか売られるかの救いようのない展開で終わります。


そして香川京子さんが悔し涙で帰るシーンがとても印象的でした。







今回紹介する作品は

1966年(昭和41年)日活

「私、違っているかしら」

松尾昭典監督




あらすじ

学習院大学4年の白石桂(吉永小百合)は出版社が就職希望だが、面接を受けた会社には「片親」が理由で次々落とされた。


倉本聰が共同脚本を担当し、コミカルながら当時の社会問題を組み込んだ日活グリーンライン(青春映画)です。




主人公の白石桂(吉永小百合)



小説家の父親は他界して母親(淡島千景)と二人暮らし。

持ち前のバイタリティと知り合いの「コネ」を活用して就職先を決めようとしますが、「片親」を理由に上手くいきません。


桂はパチンコや花札もします(笑)



キャラ的には「青春のお通り」のチャッカリに似通っていますね。


なので、好きなタイプです(笑)



驚いた顔ですが、写真はパチンコ中のチャッカリ※ここからはこの名で^^


後、チャッカリの髪型が変化するので、それも写真で紹介します。






桂の母親(淡島千景)

二人で花札中です



淡島千景さんが日活に出演するのは大変珍しいですね(初めて?)


チャンネルNECOの作品予告では母娘のエピソードが中心の様でしたが、ほとんどチャッカリオンリーでした。


でも、せっかく淡島さんが出演したのですから、もう少し母娘のエピソードを盛り込んでも良かったのに。






学生運動活動家の川瀬(浜田光夫)


お馴染みのゴールデンコンビですが、浜田さんは中盤には登場せず、いつものように二人のエピソードが中心ではありません。


そして珍しくチャッカリが浜田さんを振ります。



浜田さんですが、この作品の撮影途中に目を負傷する事件に巻き込まれます。

浜田さんの登場シーンが少なかったのはこの為だったのか。


でもチャッカリに振られるシーンには登場しているので、これは事件の前に撮っていたのでしょうね。

もし「振られるシーン」を撮っていなければ浜田さんの出演は無くなり、代役を立てて撮り直しになったと思われます。



復帰後、二人の共演作はありますが、事実上これがゴールデンコンビの最後の作品と言えます。





チャッカリが在学中に孤児院の支援施設を手伝った時に知り合ったゴロ(市川好郎)

ゴロはチャッカリを姐さんと呼び「義兄弟」の間柄です


「キューポラのある街」の姉弟がここで再会


※1965年公開の続編の弟役は別の俳優でした


チャッカリと市川さんは息もピッタリで、久しぶりの共演とは思えませんでしたね。

二人は波長が合うのかな






独創社の臨時社員になったチャッカリと同僚の山中(山本陽子)



おとめ座チャッカリの髪型②






チャッカリと同級生 あだ名が「おたど」浜川智子


ケロリンは2シーンしか登場せず、登場時間も僅か30秒足らずしかありません。


写真は学習院大学の卒業式の記念撮影


おとめ座チャッカリの髪型③





鉄道シーン電車


小田急2600形

代々木八幡駅にて





カナリア色の総武線101系電車





志賀高原へ向かう信越本線急行グリーン車のセット



セットながらグリーン車の座席はかなり精巧です。



この頃のグリーン車の座席カバーは座席全体に覆って現在よりも高級感がありますね。



チャッカリの隣に座っているのは父親の親友で、製紙会社社長の田村(三島雅夫)



因みに三島さんは私の好きな俳優です。





最後に、始めに書きましたが、この作品には倉本聰さんが関わっています。



倉本聰さんは後半期の日活グリーンラインの脚本を何本か担当してますが、彼の関わった作品を観ると、そろそろこの路線も終わりに来たかなと思ってしまいました。




!!訂正
浜田光夫さんは「私、違っているかしら」の完成後に目を負傷する事件に巻き込まれたと書きましたが、撮影途中が正しい様なので、記事を書き直しました。