シネマヴェーラ渋谷では今年も9/1~9/21に新東宝作品特集が開催されます。
タイトルは「玉石混淆!?秘宝発掘!新東宝のまだまだディープな世界」

旧新東宝・大蔵新東宝の19作品が上映されます。

これが19作品のポスター
どうなんでしょうかね、CSでの放送やDVD発売している作品が多いので、ディープ度レア度は薄いかな~と思ってしまいました。

特に今回は企画者の下村さんに、星輝美さんの初主演作「思春の波紋」をリクエストしていたので、大変期待していたのですが、残念ながら叶わずでした。

そんな中でディープ度レア度から判断したお勧めは、渡辺祐介監督の「契約結婚」と「桃色の超特急」かな。どちらも10年以上前にチャンネルNECOで放送されただけですし。

「契約結婚」は(沼田曜一・小畑絹子)(寺島達夫・大空真弓)の二組が契約結婚する話。沼田曜一さんの哀愁さと大空真弓さんのツンデレぶりが見所なんですが、冒頭で渡辺監督のデビュー作「少女妻 恐るべき十六才」のユキ(星輝美)と五郎(鳴門洋二)の結婚式を映すのがたまりません(笑)

一応「少女妻 恐るべき十六才」と別役ですが。

「桃色の超特急」は大空真弓さんが4役で出演し、おまけに主題歌まで歌ったコメディ映画。
東京から大阪へは151系特急「こだま」を使い車内ロケ満載です。


「大虐殺」は関東大震災後の軍部による朝鮮人や社会主義者への弾圧を描く作品で、右寄りの会社の新東宝が左側を描く珍しい作品ですが、ビデオも出てましたね。

「風雲七化け峠」は三原葉子さんの公式デビュー作なのでファンは必見。
「男の世界だ」はハンサムタワーズ共演ですが、CSで何度も放送してますからねぇ。

最後にパンフレットの写真は「肉体の野獣」の川喜多雄二と三原葉子ですが、ポスターはこれ。

三田泰子さんが一番大きく写ってますね。
三田泰子さんは「天城心中天国に結ぶ恋」でヒロインデビューするはずだったのが、石井輝男監督の横やりで三ツ矢歌子さんに奪われ、その後もイマイチな感じがしていましたが、この看護婦役は良かったです。

9月2日に大空真弓さんのトークショーがあります。
大空さんが渡辺祐介監督をどう語るのか興味はあるのですが、今回は辞退します。

私は10月24日と12月5日に東京国立近代美術館フィルムセンターで上映される「狂熱の果て」を観る予定です。

最後に上映作品の予告編動画を貼っておきます。

『桃色の超特急』


『肉体の野獣』


『海豹の王』