今回紹介する作品は
1958年(昭和33年)新東宝
「白線秘密地帯」
石井輝男監督

あらすじ
歓楽街のトルコ風呂で従業員のみどり(吉田昌代)が絞殺される。
そして容疑者の松崎(九重京司)も何者かに銃殺された遺体が発見された。
売春防止法発効後、地下に潜った業者たちの実態を、セミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた「地帯」シリーズの第一弾です。

主人公の警視庁・田代刑事(宇津井健)
宇津井さんらしい正義感なキャラで、石井輝男監督の初期作品では、ほぼ主役で登場しますが、別に石井監督の好みで宇津井さんを使っていたのではありません。

トルコ嬢のお時(筑紫あけみ)
筑紫さんは「女体桟橋」に続いて石井作品に登場。
これまでで最も大胆な格好です。
しかし、彼女にとって、こういう役は大変不満だった様です。
筑紫さんは間もなくして新東宝を去っていきました。

トルコ嬢のトミ(三原葉子)
三原さんは筑紫さんとは正反対に、こういうエログロ路線で「水を得た魚」の様に大活躍します。
地帯シリーズも全5作皆勤しました。

トルコ嬢のみどり(吉田昌代)
冒頭で客の九重さんに絞殺されてしまいます。
石井輝男監督作品といえば三原葉子さんですが、実は彼女こそ新東宝での石井輝男作品に最も多く出演しています。

犯罪組織幹部の久保木(天知茂)と和美(瀬戸麗子)
この頃から覚醒した天知さんは、早速瀬戸さんを強姦してしまいます。
新東宝での天知さんは、そういう役が多いのです。

瀬戸さんは石井輝男監督の「スーパージャイアンツ」で清純な女子高生役でデビューしたのに、早速、天知さんに強姦された上に下着姿に。
その後も石井監督の「黒線地帯」「黄線地帯」では娼婦役で出演。
他の監督作品では清純派なのにね。

志津恵(葉山由紀子)と買春組織スカウトの政子(荒川さつき)
石井監督は葉山さんが好みだったのか、結構重要な役で葉山さんを起用していました。
しかし、葉山さんも早々に新東宝を去ってしまいます。

犯罪組織のボス・須藤(近衛敏明)
石井監督はベテラン俳優を重用するのが好みで、近衛さんもよく出演しました。
今回はそうでは無かったのですが、近衛さんは石井監督によって「ある才能」を発揮します。
それは後ほどのブログで紹介します。
そして、この作品最大の見所は!

殺し屋の一味(大友純)と(菅原文太)
文太さんは以前に東宝でチョイ役がある様ですが、これが本格的なデビュー作です。
役名もありませんが、かなり重要な役でした。

九重さんを拳銃で射殺しようとする文太さん。
台詞回しはイマイチでしたが、仕草は様になっていました。
注目して欲しいのは文太さんの額にある大きなほくろ。
しかし1960年頃には、ほくろは消えています。
ほくろを取った理由ですが、最近になって大蔵貢社長の奥さんに「運気が下がるから」と言われたからだそうです。(星輝美さんの証言)
あとがき
「白線秘密地帯」は約15分程フィルムが消失してしまい、少しまとまりのない作品になってしまったのが残念です。
トルコ風呂や秘密買春組織等「いかがわしさ満載」ですが、石井監督特有なスタイリッシュさと、テンポの良さで、「地帯」シリーズは新東宝の代表的な作品になりました。
1958年(昭和33年)新東宝
「白線秘密地帯」
石井輝男監督

あらすじ
歓楽街のトルコ風呂で従業員のみどり(吉田昌代)が絞殺される。
そして容疑者の松崎(九重京司)も何者かに銃殺された遺体が発見された。
売春防止法発効後、地下に潜った業者たちの実態を、セミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた「地帯」シリーズの第一弾です。

主人公の警視庁・田代刑事(宇津井健)
宇津井さんらしい正義感なキャラで、石井輝男監督の初期作品では、ほぼ主役で登場しますが、別に石井監督の好みで宇津井さんを使っていたのではありません。

トルコ嬢のお時(筑紫あけみ)
筑紫さんは「女体桟橋」に続いて石井作品に登場。
これまでで最も大胆な格好です。
しかし、彼女にとって、こういう役は大変不満だった様です。
筑紫さんは間もなくして新東宝を去っていきました。

トルコ嬢のトミ(三原葉子)
三原さんは筑紫さんとは正反対に、こういうエログロ路線で「水を得た魚」の様に大活躍します。
地帯シリーズも全5作皆勤しました。

トルコ嬢のみどり(吉田昌代)
冒頭で客の九重さんに絞殺されてしまいます。
石井輝男監督作品といえば三原葉子さんですが、実は彼女こそ新東宝での石井輝男作品に最も多く出演しています。

犯罪組織幹部の久保木(天知茂)と和美(瀬戸麗子)
この頃から覚醒した天知さんは、早速瀬戸さんを強姦してしまいます。
新東宝での天知さんは、そういう役が多いのです。

瀬戸さんは石井輝男監督の「スーパージャイアンツ」で清純な女子高生役でデビューしたのに、早速、天知さんに強姦された上に下着姿に。
その後も石井監督の「黒線地帯」「黄線地帯」では娼婦役で出演。
他の監督作品では清純派なのにね。

志津恵(葉山由紀子)と買春組織スカウトの政子(荒川さつき)
石井監督は葉山さんが好みだったのか、結構重要な役で葉山さんを起用していました。
しかし、葉山さんも早々に新東宝を去ってしまいます。

犯罪組織のボス・須藤(近衛敏明)
石井監督はベテラン俳優を重用するのが好みで、近衛さんもよく出演しました。
今回はそうでは無かったのですが、近衛さんは石井監督によって「ある才能」を発揮します。
それは後ほどのブログで紹介します。
そして、この作品最大の見所は!

殺し屋の一味(大友純)と(菅原文太)
文太さんは以前に東宝でチョイ役がある様ですが、これが本格的なデビュー作です。
役名もありませんが、かなり重要な役でした。

九重さんを拳銃で射殺しようとする文太さん。
台詞回しはイマイチでしたが、仕草は様になっていました。
注目して欲しいのは文太さんの額にある大きなほくろ。
しかし1960年頃には、ほくろは消えています。
ほくろを取った理由ですが、最近になって大蔵貢社長の奥さんに「運気が下がるから」と言われたからだそうです。(星輝美さんの証言)
あとがき
「白線秘密地帯」は約15分程フィルムが消失してしまい、少しまとまりのない作品になってしまったのが残念です。
トルコ風呂や秘密買春組織等「いかがわしさ満載」ですが、石井監督特有なスタイリッシュさと、テンポの良さで、「地帯」シリーズは新東宝の代表的な作品になりました。