今回紹介する作品は
1966年(昭和41年)日活
「逢いたくて逢いたくて」
江崎実生監督



あらすじ
大学のカンツォーネサークルに入会した新入生の白川道子(園まり)はサークルの活動費のためにテレビのそっくりショーに出演して優勝する。
その後、本物の園まりが声が出なくなった為にマネージャーから代役を頼まれる。

園まりの「逢いたくて逢いたくて」が大ヒットした記念に、日活と渡辺プロダクションがコラボして製作した園まり初主演映画です。



主人公・白川道子(園まり)
実際の園まりと二役出演ですが、区別する為にメガネっ娘になっています。



同級生で従兄弟のエリ子(太田雅子)
本名の太田雅子名義で、ある程度活躍した頃ですが、この作品以後、梶芽衣子に改名するまでの間は不遇な時代に入ってしまいました。



カンツォーネサークルの面々
これに古参学生の小沢昭一 が加わります。

和田浩治さんは軽いノリの学生役でしたが、本人にとっては不本意な役柄でしょうか。



エースコックそっくりショー
日テレの人気番組と提携していた様です



審査員のなかに園まりさんがいます。
本物です(笑)



白川道子は課題曲の「何も言わないで」を歌い、当然の如く全員一致で優勝ビックリマーク



雑誌カメラマン梶貫太郎(渡哲也)
彼は園まりが偽物ではないかと疑い、徹底的に監視するが次第に恋心に…



雑誌記者・田辺恵子(松原智恵子)
渡さんが好きなんだけれども口に出して言えず何時もツンツンしています。
最後は渡さんと婚約しますが。

キドリンとしてはちょっと可哀想な役ですね。



園まりのマネージャー(高橋昌也)の命令でザ・ドリフターズが白川道子を拉致する。

ドリフの映画出演はこれまでクレージーキャッツの映画等に出演していますが、この五人が揃って出たのは初めてだと思われます。



三人娘の中尾ミエと伊東ゆかりも出演し歌を歌います。

いつもは中央に中尾ミエさんが立つ事が多いのでしょうが、今回は当然園まりさんです。



「逢いたくて逢いたくて」を歌う園まり。 ではなく、すっかり板についた白川道子音譜
園まりとして歌ったシーンはありませんでした。



踊る園まりさんと渡さん。
この二人は非常にムードが良かったです。



鉄道シーンは京王5000系



あとがき
劇中で新曲を披露したり、取ってつけたような内容の映画ですが、園まりさんのムードが非常に良いです。

私の中では三人娘の中で印象が薄かった園さんでしたが、今回じっくり観て園まりさんは台詞回しはともかく、女優としても魅せる方でした。

渡哲也さんとの相性が良いので、二人のムード歌謡映画を作れば良かったと思いましたが…


その後チャンネルNECOで園さん主演の歌謡映画「夢は夜ひらく」を観まして、渡哲也さんも出演していますが相手役ではなく、ストーリーもちょっと残念でした。



主題歌の「逢いたくて逢いたくて」


エースコックそっくりショーで歌った「何も言わないで」


劇中で歌った「何でもないわ」


宣伝の為、チャッカリ新曲を披露「やさしい雨」

今年最後のブログなので大盤振る舞いして貼り付けました(笑)