今回紹介する作品は1970年(昭和45年)日活制作 ダイニチ映配配給
「いちどは行きたい女風呂」
江崎実生監督
YouTubeは本作品の主題歌「女風呂の唄」南雲修治です。
あらすじ
東都大学獣医学部を目指す犬好きの浪人生・里見正夫(浜田光夫)は、同じ浪人生の花咲順(前野霜一郎)や高校生の東雲次(沖雅也)と遊び呆けていた。
ダイニチ映配時代の低予算作品です。
ダイニチ映配とは、経営不振になった大映と日活が作った共同の配給会社で、ダイニチ映配の映画館では大映と日活の作品が両方観れました。
里見正夫役の浜田光夫
吉永小百合とのゴールデンコンビで一世風靡しましたが、目を負傷する暴行を受けて以後人気は下降線をたどり、後遺症からか基本的にサングラスは必需品となってしまいました。
青春スターも26才になっておりまして、浪人生とはいえとても受験生には見えませんw
実家が銭湯の高校生東雲次(沖雅也)
沖雅也ですが前回紹介したデビュー作「ある少女の告白 純潔」以後は何故か役柄には恵まれませんでした。
この役も実家の銭湯の女風呂を隠しカメラで撮り、その写真を売りさばいたり、元公爵の女に金品をたかられたり、沖雅也としては黒歴史の役柄でしょう。
里見と同じ予備校生で、里見が好きなさよ子の兄でもある花咲順役の前野霜一郎
彼がこの作品には一番似合っていました。
しかし、その後彼はロッキード事件の児玉誉士夫邸にセスナ機で特攻死しました。
この三人組の内二人が自殺したのです。
里見が好きな喫茶店経営の花咲さよ子(夏純子)
夏純子は1967年に独立プロでデビューし、その後各社にフリー出演した後日活と専属契約を結び本作品のヒロインでデビューしました
日活が経営不振でロマンポルノに移行する前の最後のスターでありまして、当然私のお気に入りであります
ダイニチ映配時代の主要な俳優であった岡崎二郎が意外にもおかまの新子役で出演。
そして本作品の主題歌を唄ったコミックソングの大御所・南雲修二が沖雅也の兄役(東雲健一)で出演!
念願の銭湯の番台に座ることが出来ました(笑)
この演技は江崎実生監督に褒められたそうですよ。
銭湯の番台下から女風呂をのぞく浜田光夫
かつての青春スターがこんなことまでやるとは!
本作品のハイライトは里見が投資していた犬業者が偽装倒産し、三人組は業者に忍び込み犬をかっぱらう!
しかし犬が言うことを聞かずに女風呂に乱入しハチャメチャに
浜田光夫さん喜んでいますw
※このシーンは当然裸の女優さん?が映っていますが、アメブロ基準で掲載出来ませんので悪しからず(笑)
あとがき
浜田光夫さんは本作品出演時には日活を辞めて石原プロ所属だったそうです。
一世風靡した青春スターから脱却するにはあまりにもインパクトがある役でしたが、ご本人はどう思ったのでしょうか。
そしてこの役が最後の主演映画になってしまったようですね。