日活グリーンラインと呼ばれる青春路線があります。

吉永小百合と浜田光夫のコンビが有名ですが、日活はもう一つの青春コンビを作ろうとしました。

それがこの作品
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昭和40年日活「青春前期 青い果実」

監督は堀池清

あらすじ
椎ノ木武志(太田博之)と夜会う約束をした河合奈津子(太田雅子)だったが、会えずに帰る途中で不良グループに強姦されてしまう!

そして、内密にするはずのこの一件が学校中に知れ渡る!
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太田雅子はデビュー3作目で初主演
太田博之との「W太田」で売り出そうとした様です。

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太田雅子とは梶芽衣子の本名で、日活末期までこの名前で活動しました。

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強姦の事が学校中に知れ渡るきっかけとなった人物が国信教師(初井言榮)

正に彼女の十八番的な役柄であります。
こういう機密漏洩教師は現在も居るんでしょうね爆弾

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そして登場したのが、国信教師がバラしたPTA会長の娘千田洋子(浜川智子)
奈津子を慰めようとしますが!

!!マイページのプロフィールにも書きましたが、これからは最初の紹介以後は、「青春のお通り」でのあだ名

吉永小百合=チャッカリ
松原智恵子=キドリン
浜川智子(浜かおる)=ケロリン
と表記しますので、覚えておいて下さいビックリマーク

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ケロリンは本来意地悪なキャラではありませんでしたが、奈津子が無愛想なキャラで、ケロリンの慰めを聞き入れないばかりか、好きな武志が現れたのでニッコリ顔!

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ケロリンはキレてしまい、クラスメートに強姦の事をバラす

隣は岡田可愛

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奈津子の事が学校中で知れ渡った事に怒った武志は、ケロリンを拷問して吐かせる‼

何とも可哀想な役柄だったケロリンですが、学生服姿は貴重でした^ ^

そしてケロリンの次回作品が「青春のお通り」で正真正銘のケロリン役ですニコニコ

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鉄道シーンは営団地下鉄銀座線の渋谷検車区と2000型・1100型車両



あとがき
この作品は吉永•浜田コンビでは不可能なエピソードを描き、中々の秀作でしたが、W太田は長続きせずに解散し、太田雅子は脇役に降格してしまいました。

大映末期時に扱いそうな作風から、時代が早すぎたのかと思いましたが、この作品はリメイクで、
オリジナルは昭和29年に松竹で撮られたそうです。



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