「スター毒殺事件」の最終回はネタバレになりますが、意外なラストシーンからです。
上原城二(天知茂)は若葉真理(万里昌代)が映画界入りして以来なにもかも上手く行かなくなり、精神異常状態になってしまいました。
そして真理を奪った須賀浩(江見俊太郎)を毒殺するのを皮切りに、恋人の真理(万里昌代)を含めて3人を殺害します。
しかし、警察に追われて放心状態になった上原はピストル自殺をするかと思いきや、急に「悟りを開いた」のか、夢遊病者の様に警官達の前に現れて映画は終わります。
新東宝作品の結末はパターンが決まっていて、こういう作品の場合、犯人は取り押さえられるのが大半で、後は射殺されるかです。
という訳でこの作品の結末は極めて異例で、ラストシーンは天知茂のワンマンショーが楽しめます。
写真は作品冒頭(上野懸垂線モノレール下を走る車内)での天知茂と万里昌代、そしてラストシーンの天知茂です。
そして、映画音楽は渡辺宙明が担当しています。
彼は後の特撮作品の音楽担当で有名になりましたが、元々は新東宝の映画音楽をしておりました。
彼の映画音楽は独特で、この「スター毒殺事件」でも非常にいい味を出しておりました。
次回は「東京流れ者」からです。

