素敵なスウェーデン | 日々の暮らしの徒然(今はダイエット・美容日記)

日々の暮らしの徒然(今はダイエット・美容日記)

翻訳の仕事をしつつ多言語を勉強している在宅フリーランスの日々の暮らしのこと。

MSNの国際ニュースのページにスウェーデン特集が掲載されていて
とても興味深かったし、スウェーデン語の勉強をした身としては
スウェーデンが注目されているという記事はとても嬉しいので
以下に転載します。

出典はこちらのリンクから。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111001/erp11100112010003-n1.htm

太陽に憧れる人々「幸せは自分たちの手で」 

2011.10.1 12:00 (1/3ページ)
明るく前向きな国民性が、スウェーデンの人々の幸福感に結びついている =ストックホルム市内(日下紗代子撮影)

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明るく前向きな国民性が、スウェーデンの人々の幸福感に結びついている 

=ストックホルム市内(日下紗代子撮影)


 福祉国家、エネルギー大国として名高い北欧の国、スウェーデン。

最近では、家具販売の IKEA(イケア)、安全な車作りを続けるVOLVO(ボルボ)、

ファストファッションのH&Mなどを通じて、日本でもなじみ深い。


そのスウェーデンがい ま、デジタル先進国として世界中から注目を浴びている。

首都ストックホルムに暮らすデザインコンサルタント、山本由香さんに、

進化を止めないこの国の魅力 や、日本に伝えたい思いを聞いた。(産経デジタル 日下紗代子)



「我慢」がない国

 成田から空路で13時間。初めて降り立ったストックホルムでは、

出会った人々の穏やかな笑顔が印象的だった。


 「この国の人達は、決して我慢をしたりしない。我慢している人を見たことがない。

言い訳もしない。人間の本能的な欲求をそのまま受け入れてくれる土壌がある」

 「日本的な『頑張る』という概念もない。


『頑張る』というスウェーデン語は、マラソンを走り抜くとか、なにかをやり通す時に使う言葉であり、

精神的に辛い場面では使わない。

精神的に『頑張る』って言っても、何を頑張るかがわかりにくいから」


 我慢ではなく、楽しむことが全ての発想のスタートにある、と山本さんは指摘する

人間の本質に逆らうような無理強いをしないのが、この国のスタイル。

個人の尊厳を最優先する人生観は、国民の国家観にも表れているという。


「国が何かをしてくれる、という考え方がない。国というものは、自分たちでつくりあげていくもの。
不満があったら自分たちで変えていく。そういう姿勢がものすごく強い。
不満を言うなら行動する、それだけなの」

 そう語る山本さんは、幸せな暮らしは「自分たちで努力してつかみ取るもの」と言い切った。

一人ひとりが資源


 世界一幸せな国-。


各国を比較する幸福度ランキング調査で、スウェーデンは常に上位を占めている。

山本さんは、スウェーデンらしさをこう語った。


  「休む時間を大切にする。仕事とプライベートをきっちり分ける。

金曜の夜に残業させるなんてこの国ではありえない。


私がある企業の人物にアポイントの電話 を入れたら、

1カ月のバケーションだって言われびっくりしたけれど、ここでは普通なのね。

とにかく人を大事にする。人口930万人、一人ひとりが大事な資 源であることをみんなが自覚しているの」

 平日の昼下がり、街の中心にある公園には、家族連れや散歩する人で賑わっていた。

思わず日曜日かと錯覚するほど緩やかに時が流れていた。


 フラットでフレンドリーな人間関係も、スウェーデン社会の特徴だと山本さんは言う。

 「選挙期間中手に取った情報誌に、二大政治家のインタビューがあった。

二人のカルチャー感度に関するもので、好きな服のブランドや歌手を聞くような、若者向けの内容だった」


 お堅い政治家が、そろって若者向けの雑誌インタビューに登場する。

そんなオープンな政治環境や透明性は、国の政策を立案・施行するスピードに反映されていた。

 2004年のスマトラ沖地震では、スウェーデン人も多くが犠牲になり、震災孤児が増えた。

しかしすぐさま、スローガンではなく具体的なプランが、人々の間から提案され、

サポート体制が整っていったという。


「楽しみたい」が彩る街並み

 すべてが凍てつく氷点下の世界。スウェーデンの冬はとても寒い。

森と湖に囲まれ、北極圏では1ヶ月間も日が昇らない。

この自然環境が、人々を萎縮させるのではなく、“楽しみたい、共有したい”という生き方に向わせている。

 

ストックホルムの街のあちこちから、そうした哲学が伺えた。

美術館のように装飾された地下鉄の駅、ハッと目を引くカラフルなごみ箱、

思わず持ち続けたくなるようレジ袋…趣味の悪い屋外広告は見当たらない。


 太陽への憧れが、元気になるような色彩に現れている。

家の中やオフィスも、少しでも明るくしたいという思いが、

シンプルでポップなスウェディッシュデザインを生み出した。


 「企業広告においてもビジュアルにこだわり、まず人の心を動かすことから考える。

笑わせたり楽しませたり…どうやって心を掴むかを一番重視し、

結果的に視覚でブランドを人の心に刷り込んでいる」


  「5年前、街中いたるところに『95』という数字だけが記されたことがあった。

企業名もどこにも答えがなく、何が何だかわからなかったが、

1週間後、実は スウェーデン鉄道の長距離切符のキャンペーン価格であることが明かされた。

あまりに印象的だったから、私は未だに『95』っていうのが記憶から離れない」


 楽しく暮らそうという人々の素直な思いと、日常のちょっとした工夫が、北国を美しく華やかに彩ってきた。


遠くて近い国 日本と通じ合う国民性

2011.10.2 12:00 (1/5ページ)
「日本のクリエイティブな若者文化を、スウェーデンに売り込めると思う」と語るデザインコンサルタント、山本由香さん =ストックホルム市内(日下紗代子撮影)

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「日本のクリエイティブな若者文化を、スウェーデンに売り込めると思う」と語る

デザインコンサルタント、山本由香さん =ストックホルム市内(日下紗代子撮影)

  スウェーデンでは5年前に政権交代があり、

福祉大国を推し進めてきた従来の社会民主主義政策から、資本主義的要素が強まった。


そして、街にも変化が起き た。ストックホルムに暮らすデザインコンサルタント、山本由香さんによると、

働かなくてもある程度の生活が保障される旧政権下では、怠ける人々が増え、

実 は退屈な国という一面もあったという。


しかし最近は、誰もがより良いものをつくろうとし、活気あふれる社会へと変化している。


一方で、競争の過熱などの弊 害はないのか? 

福祉政策緩和後のスウェーデンの現状を、山本さんに聞いた。(産経デジタル 日下紗代子)



成功も“共有”


 スウェーデンでは、競争の中にも“共有”というキーワードが現れる、と山本さんは言う。

 「お互いを高めていく。日本と違うのはそこ。これまで様々な企業と話をしてきた中では、

何でも惜しみなく教えてくれた。『自分達も成功したのだから、

あなたたちも成功してくださいね、一緒に成功しましょう』って」


 「成功の秘訣を見せても、自分たちの業績が下がることはないとわかっていて、

むしろマーケットが拡がって更によくなると考えるのがスウェーデンの企業。

成功まで『共有』する思いが強い」


 これに対して、日本は競争の中でも横並び意識が強い、と山本さんは感じている。

「スウェーデンの企業はまわりを気にせず、自分達を貫いて、いいものをつくる。
それが一番大事だってわかっていて、ときにはライバル同士が協力しあう。
そうやってお互いにまた成長していく。お互いの足を引っ張ることはない」

シンプルでスピーディ


 スウェーデンで暮らし始めた山本さんが最も強く感じたのは、

ビジネスやライフスタイルにムダがないこと。日本との違いに驚きを隠せなかった。

「と にかくシンプル。余計な段階を踏まない。ビジネスでは、決定権のある人たちが現場でやり取りをする。

だからスピード感がある。私が何かしたいと思って先方 にコンタクトをとると、CEOが出てきてくれたりする。


日本は何か新しいことを決定するまでに時間がかかるけれど、スウェーデンの場合は決定してから時間 をかける」


 アイデアを形にしていくスピード感。

ストックホルムに拠点を移した山本さんは、あらゆる物事が展開する速さを痛感する中で、

日本企業とスウェーデン起業を結ぶ仕事への情熱を深めていった。


  「スウェーデンの企業の人々と長く付き合って、たくさん話を聞いてきたから、

一人でそれを独占しようとは全く思わない。私一人が頑張ってもだめ。

ライバル ではなく、協力していける若い世代を育てたい思いが強くある。

嬉しいことに、日本からスウェーデンへの留学生も増えている」


日本文化「売り込める」


 スウェーデンのある商品の広告が、世界の注目を集めている。

同国を代表するウォッカブランド、アブソルートウォッカ。

ボトル自体に印刷する斬新なアイデアで、新たな表現方法とブランドイメージを確立し、

世界のトップクリエイターとコラボレーションを続けている。


 同社が制作したラブストーリー仕立ての短編映像(ショートフィルム)がYouTubeで話題になり、

世界的名誉であるカンヌの広告賞を受賞した。こうしたプロモーションが功を奏し、

アブソルートウォッカは世界2位のシェアを誇る。


 独創的な作品を生み出すスウェーデン企業。そんな取り組みに、

日本のクリエイターも参加することはできるだろうか?


 「日本文化を受け入れる土壌は十分ある。実は多くのスウェーデン企業が、

日本独特の文化やデザインに注目している。オタク、アニメ、マンガ、コスプレ…

日本の若者文化をクリエイティブとして捉えている。だから絶対に売り込めると思う」


  「たとえば絵文字やデコメールも、アートとしておもしろい。

細かい部分の創造性は日本人が一番長けている。

スウェーデンの人々も、(日本人は)自分たちに ないアイデアを持っていると思っている。


日本では有名になるまで時間がかかるが、スウェーデンの人々には、

有名無名に関係なくいいものを見る目がある。

年 齢も国籍も関係なく、表現を高めていくアイデアと人材があるので、

若手のアーティストにもどんどんチャレンジしてほしい」


“否定しない”から伸びる


  創造的なスウェーデン企業といえども、いいアイデアだけが生まれるわけではなく、失敗も多い。

だが、どんなアイデアも形にしてみる行動力は、様々なデジタ ル技術を発展させてきた。


米国のIT関連団体が発表した2010年度のIT競争力では、シンガポールを抜いて世界のトップに立った。

2011年度は4位だ が、なお日本の16位を大きく上回っている。


 革新的な気風は、この国の教育哲学から育まれている、と山本さんは指摘する。

 「いいところを伸ばそうとするから、決して否定しない。教育も同じ。


算数が苦手な子に、大好きな美術の時間を削って補習させることはない」

 「日本はアイデアに対してまず否定から入る。かかるコストやリスクばかりが全面に出て、

なるべく失敗をしないようにする。これがアイデアを出しにくくしていると思う」


 一方、山本さんは日本のアーティストとスウェーデンのデザイナーとのコラボレーションに取り組む中で、

「実は日本人とスウェーデン人は似ている」と思うようになったという。


 謙虚な人柄や勤勉さ、協調性を重んじる国民性は、互いの心に通じるものがある。

 「彼らも、他の国と比べて日本人は付き合いやすいと思っている。

見た目や、置かれた環境は全然違うけれど、DNAは一緒かなって。共感するところがすごく多い」

 日本とスウェーデンの人々は、もっといっしょになれるはず―。山本さんはそう信じている。

「自分の力で、なりたい自分になる」


 Learnig by Doing。


とにかくやってみる。プロセスを重視する。革新的でヒエラルキーがない。

楽しさを共有する。個が確立していながらも、チームワークを尊重する…。

シンプルでオープンなスウェーデン・スタイルに、日本人も学ぶところが多い。


 「スウェーデンには、一人ひとりが尊重され、生きたいように生きられる環境がある。

でもそれは、みんなが勇気を持って、主体的な行動を積み重ねてきたから。

日本でも同じことはできるはず。自分の力で、なりたい自分になってほしい」


 日本とスウェーデンの架け橋として強い使命感を持つ山本さんの言葉が、力強く響いた。




懺悔・・・すみません。もう聞くのも飽き飽きだと思って小さく書きますが
ソドンヨに夢中になっていてブログがおろそかになっています。。。。
も、もうすぐ終わりますから・・・!(´Д`;)
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