遺伝+環境+運命 | ぽんマスの読書録

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対話のための材料として気になったところを書きとめておきます。

単純に生物は遺伝情報と環境によって決定されるとされてきた。しかしながら、クローン化された細胞(遺伝情報は同じ)をペトリ皿で培養しても(同じ環境)、細胞の形や増殖速度はある幅をもって変動する。これは生化学的反応におけるノイズの影響とされる。ある重要な反応系にノイズが生じれば、遺伝情報や環境が同じであっても著しく異なった表現形がもたらされる。したがって、生物の一生を決めているのは、遺伝情報+環境+運命(確率的変動)ということになる。