芭蕉と英語 | バークレーの書きたい放題!

芭蕉と英語

 


芭蕉と英語


 



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デンマンさんは、松尾芭蕉が英語をしゃべれたというお話をするのですかァ?



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まさかァ~。。。 僕が知る限り、芭蕉は英語を話したことはないと思いますよ。。。


それなのに、どういうわけで芭蕉と英語というタイトルにしたのですかァ~?


実は、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。



尿前の関


 


南部道遥(はるか)にみやりて、岩手の里に泊まる。


小黒崎・みづの小島を過(すぎ)て、なるごの湯より尿前(しとまへ)の関にかかりて、出羽の国に越(こえ)んとす。


 


この路旅人まれなる所なれば、関守(せきもり)にあやしめられて、漸(ようよう)として関をこす。


大山をのぼつて日すでに暮(くれ)ければ、封人(ほうじん)の家を見かけて舎(やどり)を求む。


三日風雨あれて、よしなき山中に逗留す。


 




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蚤虱(のみしらみ)
 


馬の尿(しと)する
 


枕もと


 



あるじの云(いう)、これより出羽の国に、大山を隔(へだ)て、道さだかならざれば、道しるべの人を頼(たのみ)て越(こゆ)べきよしを申す。


さらばと云(いい)て、人を頼み侍(はべ)れば、屈強の若者、そり脇差(わきざし)をよこたえ、樫の杖を携(たずさ)えて、我々が先に立ちて行く。


 


きょうこそ必ずあやうきめにもあうべき日なれと、辛(から)き思いをなして後について行く。


あるじの云(いう)にたがわず、高山森々として一鳥声きかず、木の下闇(したやみ)茂りあいて、夜行くがごとし。


雲端(うんたん)につちふる心地して、篠(しの)の中踏み分け踏み分け、水をわたり岩に躓(つまづ)いて、肌につめたき汗を流して、最上の庄に出(い)ず。


かの案内せしおのこの云うよう、「このみち必ず不要のことあり。恙(つつが)のうおくりまいらせて仕合(しあわせ)したり」と、よろこびてわかれぬ。


後に聞きてさえ胸とどろくのみなり。


 




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Plagued by flears and lice,
 


I hear the horses staling
 


Right by my pillow.


 



Our host told us, "The road from here to Dewa lies through high mountains, ans is so badly marked you had best to get a guide to show you the way."


"Very well," I said, and hired one, a strapping young man who wore a scimitar at his side and carried an oaken stick.


He walked ahead of us, and thinking that today we were sure to run into danger, we followed behind.


The road was as our host had described it---through densely overgrown high mountains in which not a single bird-cry could be heard.


It was dark under the trees, so dark that it was like walking at night.


Feeling as though "dust were raining from the edges of the clouds," we pushed our way through clumps of bamboo-grass, waded across streams, and stumbled against rocks.


At last we reached the town of Mogami, our bodies bathed in a cold sweat.


 


When our guide left us he said happily, "Something unpleasant always happens on this road. I was lucky to have been able to lead you here safely."


To hear such words, even after our safe arrival, made our hearts pound.


 


(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)




90-91ページ 『おくのほそ道』
著者: ドナルド・キーン 挿絵(切り絵): 宮田雅之
1997年2月1日 第2刷発行
発行所: 講談社インターナショナル株式会社



この本は芭蕉の『奥の細道』の対訳本ですわねぇ~。。。



そうです。。。 日本語をドナルド・キーンさんが英訳したのですよ。。。


上の箇所のどこにデンマンさんはムカついたのですかァ~?


いや。。。 別にムカついたわけではないのですよ。。。 赤字にした箇所に注目してください。。。




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このみち必ず不要のことあり。


恙(つつが)のうおくりまいらせて


仕合(しあわせ)したり。



Something unpleasant always


happens on this road.


 


I was lucky to have been able to


lead you here safely.


 




日本語を読んだだけでは、いったいどういうことを言っているのか? 。。。よく解らなかったのですよ。。。



それで英語文を読んで初めて何を言おうとしたのかが理解できたのですか?


そうです。。。 ジューンさんは日本語を読んだだけで意味が解りましたかァ~?


なんとなく解ったつもりでしたけれど、英文を読むまでは私もはっきりとは理解していませんでしたわァ。。。


。。。でしょう? 僕は、こういう経験をこれまでに何度もしたのですよ。。。 はっきり言って江戸時代の日本語と、現代の日本語はずいぶん違ってますよ。。。 でも、江戸時代の頃の英語と、現在の英語は、日本語ほど違ってはいないと思うのです。。。 ジューンさんは、どう思いますか?


そうですわねぇ~。。。 江戸時代が始まった頃、つまり、1600年頃の英語は“初期近代英語”と呼ばれているのですけれど、シェイクスピアが使っていた英語ですよねぇ~。



初期近代英語



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初期近代英語は中英語時代の末の1450年頃から1650年頃の英語をいう。


代表的な文献として後期に属するジェームズ王欽定訳聖書およびウィリアム・シェイクスピアの著作が挙げられる。


欽定訳聖書は経典という性格から当時の口語と異なる古風な語法が用いられている。


現代英語しか知らない人でも大体理解できる程度に現代英語に近い。


現在の英語では発音と綴りに若干乖離が見られるが、これは現在の綴りが初期近代英語期のまだ大母音推移が完了していない頃に定められたためである。




出典: 「初期近代英語」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



『ウィキペディア』の上の説明にも書いてありますけれど、シェイクスピアの作品は現代英語しか知らない人でも大体理解できますわァ~。。。 でも、江戸時代の日本語の本を読めと言われても、わたしには何が書いてあるのか全く解りませんわァ~。。。



そうなのですよ。。。 日本で生まれた日本人でも、江戸時代に書かれた本は読めるかもしれないけれど、まず、意味は解らない。。。 ちょうど、上の箇所のように、現代英語に訳された英文を読んで初めて僕も、その意味が理解できたのだから。。。


つまり、江戸時代が終わって明治時代になってから、日本語はずいぶんと変化したのですわねぇ~。。。


そうですよ。。。 子供の頃、江戸時代のチャンバラ映画を見た時、僕は中国か韓国の昔の時代の事をやっているのかと勘違いしたほどですよ。。。 とにかく、明治維新で何もかもがガラッと変わってしまった。。。 武士は刀も捨て、チョンマゲも切って、西洋人の真似をしてズボンを穿いてステッキを持って歩くようになった。


日本語も明治維新でずいぶん変わってしまったのですか?


そうですよ。。。 江戸時代には、文章は話し言葉では書かなかったのです。。。 明治時代になってから、話し言葉で書こうという人たちが出てきた。



日本語における言文一致



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日本語の古典的な文体である文語は主に平安時代までに完成した。
中世以降、次第に話し言葉との乖離が大きくなっていった。


明治時代には、文学者の中から改革運動(言文一致運動)が起こった。


言文一致小説の嚆矢は、坪内逍遥に刺激を受けた二葉亭四迷の『浮雲』などである。


二葉亭が『浮雲』(1887年)を書く際には、初代円朝師匠の落語を速記法により筆記した、落語家の初代三遊亭圓朝の落語口演筆記を参考にしたという。


また、ツルゲーネフなどロシア文学作品を翻訳した文体も既存の文語からの離脱の試みである。


当時は二葉亭以外にも、多くの作家が言文一致の新文体を模索した。
その中でも、山田美妙における「です・ます」調の試みは、もうひとつの日本語表現の可能性として、小説言語の主流にはならなかったものの、後世へ大きな影響を与えた。
若松賤子が「小公子」の翻訳で試みた「ありませんかった」のような文体も当時の注目を浴びたが、これは受け継ぐものが現れなかった。


しかし、そのころはまだ文語文の作品も多く書かれている。
和歌の塾に通い、古典の教養を持っていた樋口一葉は古文の呼吸をつかった雅文体で「にごりえ」「たけくらべ」などの作品を書いている。


翻訳で言文一致を試みた森鴎外も、「舞姫」や「即興詩人」では文語にもどしている。
評論の分野では北村透谷や幸徳秋水は、漢文書き下しの文体を使って論文を書いていた。
その点では、言文一致の運動がすぐに時代の主流になったわけではなかった。


このような新文体への挑戦は文学の分野で作家たちだけがしていたのではなく、当時の新聞や雑誌記事などでも並行的に行なわれていた。
特に従軍記者による戦地レポートや、速記による裁判の傍聴記録などで、積極的に言文一致の新文体が試みられていた。


その結果、明治末になるとそれらは書き言葉として次第に確立し、一般の文章にも大きな影響を与えるようになった。
自然主義文学の運動も、その普及に一役買った。


しかし、法律の言語は、戦前では文語文を用いて記述されていた。
戦後は口語体となった。




出典: 「言文一致」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



僕のオヤジやお袋が子供の頃は、まだ書き言葉と話し言葉がずいぶんと違っていたのですよ。。。



たとえば。。。?


たとえば、今だったら Butterfly は日本人なら誰もが“蝶々(ちょうちょう、チョウチョ)”と書きますよ。。。 




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てふてふ


 



 


ちょうちょ


 




でも、僕のオヤジが子供の頃は“てふてふ”と書いて“ちょうちょう (チョウチョ)” と読まされた。



じゃあ、オペラの“蝶々夫人”は“てふてふ夫人”と書いたのですわねぇ~。。。 (微笑)



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そういうことですよ。。。 オペラの“蝶々夫人”は“てふてふ夫人”と書いたのです。。。 じゃ、ジューンさんのために日本語のクイズです。。。 次の生物は口語では何と呼ばれているでしょうか?



どぢやう


 



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泥鰌


 



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柳川鍋


 


ドジョウ





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【卑弥子の独り言】



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ですってぇ~。。。


では、更に あたたのためのクイズです。。。


次の旧仮名遣いは 現代の口語ではどのような漢字で書くことができるでしょうか?



おやかふかふ


 



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親孝行


 



 


ところで、話は変わりますけれど、あたくしの“ヴィーナスのえくぼ フィーバー”が起こっているのですわよう。。。


ええっ。。。 信じられないというのでござ~ますかァ?


じゃあ、ちょっと次の検索結果を見てくださいまし。。。



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『拡大する』


『現時点での検索結果』


「卑弥子 女性の本当の魅力 ヴィーナスのえくぼ」と入れてGOOGLEで検索する殿方が多いのでござ~ますわァ。


つまり、あたくしの“ヴィーナスのえくぼ”を目当てにやって来るのですわァ~。。。


うふふふふふふ。。。


ジムに毎日通って“ヴィーナスのえくぼ”をゲットしたのですわよ。



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どうでござ~ますかァ?


ええっ。。。 あたくしのお尻だとは思えないのでござ~ますかァ~?


どうしてよう?


ええっ。。。 スタイルがよすぎると、おっしゃるのござ~ますかァ~?


あたくしが十二単を一枚、一枚脱いでゆくと、
最後には上のようなおヌードになるのですわよう。
信じてくださいましなァ~。。。


ところで、あなたは『万夜一夜物語』を読んだことがござ~ますかァ~?


“千夜一夜物語”ではなくてぇ、“万夜一夜物語”ですわ。



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『万夜一夜物語』


デンマンさんが書いたのでござ~ますわよう。


ええっ。。。 10,001の話が書かれているのかってぇ~。。。?


とにかく、上のリンクをクリックして読んでみてくださいませぇ~。。。


あなたも、絶対にビックリするようなお話が出てきますわァ。


『万夜一夜物語』だけでは、物足りないのでしたら、
ジューンさんが登場する面白いお話もたくさんあります。


興味のある方は、どうか次のリンクをクリックして読んでくださいましねぇ~。。。





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『9日間の女王』


『あなたは敬語?』


『原節子とジューンさん』


『モナリザの妹』


『ナイアガラとマリリンモンロー』


『おばさんパンツ@大晦日』


『ヴィーナスのえくぼ@ジューン』


『乳房振動とブラの研究』


『G線上のアリア』


ジューンさんの熟女下着
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『悲愴と白鳥』


『ブッダと千夜一夜物語』


『絹の道と千夜一夜物語』


『ヤノマミの乙女』


『ジャータカと今昔物語』


『白木屋お熊とセックス』


『パンツを売る乙女』


『床上手な女@マルタ島』


『宮沢りえとおばさんパンツ』


『マチュピチュとインディー・ジョーンズ』


『映画を愛する薄命の女』


『ベニスの騒動』


『アンネとハンナ』


『名器たこつぼ』


『レダの卵を探して…』



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『サモトラケのニケとミロのヴィーナス』


『薄命な女のパンツ』


『ロトの娘たち』


『もう一人のモナリザ』


『万夜一夜の謎』


『自由という誘惑』


『驚異の大洪水』


『おつまみミステリー』


『混浴風景を探して』


『ハレルヤ』



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『マルタ島のロマンだ』


『宮沢りえ人気@海外』


『癒しを奏でるパンツ』


『マルタ島deロマン』


『生ログdeロマン散歩』


『宮沢りえ@クールジャパン』


『混浴風呂ガー』


『ウェルカムバック』


『コペンハーゲンからやって来た』


『ロシアからやって来た』


『海外美女ランキング』


『ブログを解剖する』


『スイスからトランプ見に来る』



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『海外美女を探して』


『パンツde大晦日』


『Tバック@三賀日』


『とっちゃん坊や』


『また千夜一夜』


『初恋の思い出』


『乳房振動とブラ』


『白木屋お熊』


『肥後ズイキ@セルビア』


『紐パン熟女』


軽井沢タリアセン夫人の小百合さんが扮するゴディバ夫人
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『美尻のビーナス』


『紐パン熟女に惹かれて』


『あの二人が気になって』


『肥後ズイキ@セルビア』


『私は下着女装です』


『ドリアンを探して』


『パリの日本人』


『ペンタゴン式己を疑う』


『薄命な女と映画』


『ラーメン@ベリーズ』


『うるさい夏』


とにかく、次回も興味深い記事が続きますわ。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてくださいね。
じゃあ、また。。。



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こんにちは。ジューンです。


スパムメールが相変わらず多いですわよね。


あなたのメールボックスにも、


ジャンクメールがいっぱい入っているでしょう!?


スパムメールを飛ばしているのは


いったい、どういう人たちなのでしょうか?


出会い系サイトのオーナーたちが多いそうですわ。


彼らは会員を集めるためにスパムメールをばら撒きます。


そのためにメールアドレスのリストを購入しています。


では、そのようなリストを販売している人は


どうやってメールアドレスを集めているのでしょうか?


ロボット(自動巡回プログラム)によって


自動収集させているのです。


ところで、サーチエンジンの自動巡回ロボットは


毎日世界中のサイトを訪問し、


その内容をデータベースに書き込んでいます。


同じように、このメールアドレス収集巡回ロボットも、


HTMLソースを分析し、


メールアドレスらしきものをどんどん記録してゆきます。


でも、使っていないメールアドレスが


たくさんあるのですよね。


あなたの使っているメールアドレスのことを


考えてください。


あなたはメールアドレスをいくつ持っていますか?


一つだけではないでしょう?


10以上持っているのではありませんか?


多分、ほとんどのメールアドレスは使ってないでしょう?


そのために、現在実際に使っている


メールアドレスを集めるために、


怪しい人物が使用度の高いメールアドレスを


集めているのですわよ。


だから、あなたもむやみに信用できない人に対して


返信しないようにしてくださいね。


詳しいことはデンマンさんが次の記事で書いています。


『コメント魔』


(2012年4月3日)



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ところで、卑弥子さんが面白いサイトを


やっています。


興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして


覗いてみてください。


『あなたのための笑って幸せになれるサイト』


とにかく、今日も一日楽しく愉快に


ネットサーフィンしましょう。


じゃあね。 バーィ



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