物理を学ぶ大学院生の日常 -2ページ目

物理を学ぶ大学院生の日常

千葉の魅力、ニュース、プログラミングについてお届けします。

改めて、アップルウォッチを含めた腕時計型ウエアラブル端末の利便性、競争が激化している中で各社の性能の違いについてまとめていきたいと思います。


まず、腕時計型ウエアラブル端末がいかに便利なのか3つの観点から見ていきます。


1つ目は、iPhoneに電子メールやSNSのメッセージが届けばBluetooth経由ですぐに音や振動で知らされ、アップルウォッチで内容を確認できる為に、かばんやポケットからiPhoneを取り出す回数が減少すること。

すべてのアプリが対応しているわけではないですが、バッテリー残量や登録した乗り換えルートな ど、ちょっとした情報を見るのにも便利です。

さらに、速報性の高い情報をリアルタイムに知ることができる。

例えば、ニュース速報や雨の接近、電車の遅延など、すぐに知りたい情報を逃す機会が減ります。


2つ目に、アップルウォッチならではの機能が、定期的に“運動”を促すこと。

机に長時間向かっていると、立ち上がって少し歩くよう1時間おきに促されます。

運動時間や カロリー消費の目標値を達成すれば「メダル」が表示されるなど、日常生活に運動をゲーム感覚で取り入れやすくする仕掛けは面白いです。


3つ目に、決済サービス。

米国と英国の「アップルウォッチ」ユーザーの8割が米Apple(アップル)の決済サービス「Apple Pay」を利用したことがあり、そのうちの大半が利用することに満足しているそうです。

さらに「Apple Pay」を利用したことがない人のうち、29%がその主な理由として「自分のカードがApple Payに対応していない」と回答したことから、Apple Payに対する消費者の関心は高く、今後より多くのカード発行会社が同サービスに対応すれば、利用者は増えるだろうと予測しています。




今年春にアップルウオッチが登場して以降、腕時計型端末の市場はアップルの一人勝ちとなっています。

そこで、アップルより何年も早く腕時計型端末を投入していたソニーや韓国サムスン電子と いったライバルメーカーが、どのように「軌道修正」するのか注目されていますが、各メーカーが逆襲の鍵として打ち出したのが「時計らしさ」という腕に着ける上で原点といえるものでした。


これまでの腕時計型ウエアラブル端末は「スマートウオッチ」として、いかにも「最先端のモバイルデバイス」を指向したデザインが多かったですが、その方向性が変わり「普通の時計」といった雰囲気を醸し出すようになってきています。



サムスン電子が今回発表した「ギアS2」では、円形のディスプレーを採用し、操作性の面でも、画面周囲の「ベゼル」がクルクルと回転する方式を採用。

ベゼルを回してアプリやスケジュールをスクロールしつつ、画面をタッチして決定・ 実行するといった方法で操作できるようになります。

こうして、見た目は普通の腕時計により近づいてます。



円形ディスプレーをいち早く採用してきたモトローラも「モト360」の後継機種を発表。

前モデルと比べて小型化を実現しており、違和感はたいぶなくなってきました。

アップルウオッチは四角の画面を使い、横にある竜頭の部分をクルクル と回して画面をスクロールさせるなど、時計らしい操作性を用いているのに対して、ライバル各社とも時計らしい円形で対抗してきているという訳です。



一方で、いくつかのメーカーが「スポーツエディション」を投入しています。

常時身につけておく腕時計型端末は、歩数や運動量、心拍数 を測れることもあって、ジョギングなど運動時の使い勝手がよい。

そこで、アップルウオッチをまねて「スポーツ」カテゴリーの製品ラインアップを用意するメーカーもいます。



今後は、腕時計型端末は金属素材を前面に押し出した高級路線と、安価でカジュアルに使える「スポーツ」に分化する二極化が進むものと思われます。



これらとは全く別角度からの提案として登場したユニークな製品がソニーの「wena wrist(ウェナリスト)」


ウェナリストの時計部分は、一般的なアナログ時計とまったく変わらず、シチズン時計が作ったごく普通の腕時計。

違うのはバンド部分で、加速度センサーやバッテ リー、短距離無線通信「ブルートゥース」、非接触IC技術「フェリカ」といったスマートウオッチの機能をすべてこちらに内蔵しています。

このバンドも、日本の時計メーカーからソニーに転職したデザイナーが手がけるなど、腕時計としてのデザイン性には相当のこだわりがあるようだ。

ウェナリストではスマートフォンのアプリと連携し、活動量計として、歩数や消費カロリーを管理したり、メールや共有サイト(SNS)の通知を受けられる。

また、 フェリカにより、楽天エディや「iD」、クイックペイ、おサイフケータイなどの電子マネーが利用できます。

このプロジェクトのリーダーであるソニーの對馬哲平統括課長は、入社2年目で不振の続くソニーを変える若い力を代表する製品となるかもしれないです。



米グーグルは、自社のウエアラブル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイドウエア」を搭載した腕時計型端末を米アッ プルのスマートフォン(スマホ)「iPhone」で利用できるようにしました。

アンドロイドを搭載した腕時計型端末は韓国LG電子などが販売していますが、健康管理に的を絞ったブレスレット型端末を含むウエアラブル端末市場のシェア上位5社に、アンドロイドウエアを搭載した腕時計型端末の主要メーカーは1社も入っておらず、苦戦していることは明らか。


iPhone利用者にも間口を広げ、販売をテコ入れしています。

「iOS8.2」以降のOSを搭載したiPhone5、5c、5s、6、6プラスで利用できる。専用アプリをダウンロードすると、iPhoneで受信したメッセージやアプリの更新情報を表示したり、歩数や心拍数などの健康情報を点検したりできます。



アップルウォッチとの違いは、グーグルのサービスとの連動性。

グーグル検索を音声入力で利用できる他、メモ作成では音声で入力した文字がグー グルのメールアドレスに送信されます。SMSだけでなく、一般的な電子メールに音声入力で返信できるのも強みです。

しかし、スマホと連係した通話機能は備えていない他、対応アプリの数はまだ多くない。

日本語対応も「Yahoo!ニュース」や「LINE」などの定番を除けば、人気アプリでも十分とはいえない状況。





米調査会社IDCが発表した4~6月のウエアラブル端末の市場シェア調査で、4月に参入した米アップルが360万台を出荷し19.9%で2位となりました。

首位は440万台を出荷した米フィットビット。

ちなみに3位には昨年参入したばかりの中国・小米(シャオミ)が17.1%で入り、310万台を出荷しアップルを猛追しています。



フィットビットは、機能を限定し価格を抑えた端末が消費者の支持を得ています。

健康管理に絞った腕時計型なら約100ドル(約1万2100円)から 買えるフィットビットは出荷台数を2.6倍に伸ばしています。社員の健康管理に使う法人向けなどの需要を取り込んでいます。



競争はますます激化する中で、腕時計型ウエアラブル端末はどのような進化を遂げていくのでしょうか。

生活を大きく変えてしまう様な斬新な機能が生まれることを期待しています。