『戦術』というのは、相手があって成り立つものだと思う。

相手のセンターバックが、前には強いけど後ろに弱いとか、
サイドバックが裏を取られやすいとか、
サイドハーフは攻撃では良いけど守備をしないとか、
そういうことを細かに突き詰めていくことが戦術なんだ。

もっと言えば、
相手のセンターバックは後ろに弱く
サイドバックは裏を取られやすいから
その間にディアゴナルランしろ、とか
そういう指示がひとつひとつ重ねられることを
戦術と呼ぶのだろう。


戦術、というのは細かく、細かく、細かいものだけれど、
それは相手があって成り立つし、その分析を下にしなければ
戦術はあり得ない。

「戦術眼が...」「戦術理解度の高い...」という形容は、
要はそのアイデアをどれだけ豊富に蓄えているのかという話でしかない。