最近、試合観戦を義務のように土、日で5,6試合してます。といってもバルセロナにきた当初からしているのですが、今回はその目的について話したいと思います。始めはスペインのサッカーを知るためになるべく多くあらゆるカテゴリーの試合を見ようと思い見ていました。次に行ったのは(だいたいバルセロナに来て2年ぐらい経ってから)試合分析というのをやるようになりました。でも何か物足りなさを感じてきました。というのも何も現実的ではなく、ただその試合を批評している立場になってしまってたからだと思います。このような見方は記者さんの方や将来記者を目指す方にはいいと思いましたが、よい指導者になりたい自分にとっては何か違うと感じていました。
自分が監督を任された時にやったことは、一試合の中で一つ自分のチームに還元できることを見つけるという見方をするようになりました。例えばセットプレー、サイド攻撃、ゴールキックの時のDFラインのポジショニングなど……一試合一つでも6試合みれば6つ。他のチームから盗むことが出来ます。
その次にやったことはゲームの流れを推測することをやるようになりました。
例えばどこが争点で試合が動くか想定して、実際どのような現象が起きているか分析。要するに片方の監督になったつもりで試合を見るということをしていました。
また次にやったのは、育成年代の試合で起きてる問題をピックアップして、夜リーガエスパニョーラの試合でプロはどのように対処しているか照らし合わせていました。それを比べることにより、戦術的に問題なのか、プロのフィジカルだから出来るのかを分析することができると思います。まとめると
①試合の数をただ見る。(数が質を産むという考えを基本持ってます)
②試合分析をする(結果論的に試合を見る)
③試合の中で一つ現実的なことを見つける
④試合を推測する(擬似監督)
⑤試合を連動させる(育成年代➡プロ)

というようにいろいろ試合の見方はあると思いますが、皆さんはどのように試合観戦をしていますか?正しい試合の見方はないので、これからもいろいろな試合の見方を考えていければと思います。