今はスペインはシーズンオフ。
この時期は本当にやることがありません。
日々バイト&友達とサッカーOR食事。みたいな。
そう。暇です。
僕は非常に日本人的なのであまり暇を持て余すのが得意ではありません。暇だと何していいかわかりません。不安になります。中途半端に遊ぶと自己嫌悪に陥ります。若干の病気だと最近は開き直っておりますが(笑)
遊びは大事ですよね。でも遊ぶなら思いっきり遊びたいです。ストレス溜めないために。あと遊び心がないとおもしろい人間になれないと個人的には考えています。良いプレーも、豊かで想像性溢れたサッカー観も浮かんできません。
でもこの時期、自分の「サッカー観」なるものがだいぶ鈍ってんなぁ、と思います。それをこの前相方にも指摘されました(笑)「シーズン中の鋭さがないぞ」って。うん、ごもっとも(笑)最近自分でもなんとなく気付いていたんですよねー。
ま、こちらに来て3年弱経って気付いたんですが、「逸ってもしゃあないなぁ」ってことです。
まずこの国スペイン自体ものすごくゆっくり時が回りますし、社会もお役所だろうがなんのそのでたらい回しは当たり前。いつまで経っても公の機関もスパンスパン回ってくれません。よく思うのは、「こんな国で自分ひとりせかせかするのは自然じゃない!」ってことです。自分ひとり自分勝手に動いても誰も協力してくれないんですよね。ま、もちろん自分がアクションを起こしていくことは必須ですよ。
だからこの時期「サッカー観」が鈍ってもまぁそんくらいでいっかー、って。どうせシーズンインしたら鬼のようにサッカーでいっぱいになるわけだし、忙しいし、頭はパンク状態になるし。サッカー、サッカーで心身ともに良くも悪くも蝕まれます(笑)
ほんとに疲れますからね、1シーズン戦う、ということは。今季が3シーズン目ですが、もうわかりました(笑)
それと最近よく考えるのは「自分にはキャリアがないんだよな」ということです。
「キャリアの差って何だ?」
思えばこれは昔から自分の頭の片隅に常に引っかかっていた疑問でした。
こちらに来て最近少しずつそれに気付き始めました。見え始めました。厄介かもしれませんが、それは“目に見えない何か”です。そう、それは自信。そう、それはメンタリティ。そう、それはサッカーに取り組む姿勢。
実は以前いたチームにユース1年目までバルサにいた選手がいました。聞いたらピケと一緒に映ってる映像があるんだそうです。笑
別に(多少の主観はあるにしても)自分がそいつに実力で劣っているとは思わなかったし、例えばイメージでは“バルサにいるヤツ”なんて化け物みたいなヤツばかりだと思うかもしれませんが、それだけじゃない。もちろんメッシみたいな化け物もいますけど(笑)
でもなんかその僕の元チームメイトも特別うまいわけじゃないんだけど(ちなみに彼のポジションはトップ下)、「なんか点取る」とか「なんか決定的な仕事する」とかなんか持ってるんですよ。言葉ではうまく表現できないけど。じゃ、ブログに書くなって?笑
自分は死ぬほど負けず嫌いな性格です。
これがときに強烈な自我を生み出し、他人とも衝突するし、「お前ガキだなぁ」とよくこのブログの相方にも言われるのですが(笑)
しかしこれが自分の性格です。
「キャリアがない自分が、そいつらに勝つためには?」
「じゃ、どうすればいいんだ?」
今までは努力を続けていけば埋まっていくと信じていた“差”でした。しかし、これが思った以上に埋まらない、というか、実力的には埋まって、多少秀でても、その「見えない何か」の“差”で結局は勝てない。なんだかどうしようもないジレンマ。
スラムダンクで湘北が追い上げたのに山王が突き放して、「どうしようもない自力の差が出始めたな」という感じです。
この“差”をいかに超越するか。
ま、考えすぎもよくないのですけどね。むしろこういうときに限って感覚的にいったほうが好転したりしますし。
ですが、今季最大のテーマとなりそうです。