スペイン優勢の見方。
しかし、そこに落とし穴があるような気がする。
今回のオランダは「勝利するならどんな犠牲も厭わない」という確固たる信念があるように見える。
それはある意味では1970年代に《トータルフットボール》として世界を魅了したクライフ時代のオランダが持っていたのとは別の強さが宿っているように思える。
よくいわれる<各国のサッカースタイル>なるものを投げ打ってでも「勝利に執着するサッカー」に従事する強豪国ほど恐ろしいものはないような気がしてならない。
もちろんスペインのフットボールは最高だ。
守備偏重の今大会で、あのフットボールで優勝することは、今後の世界のフットボールシーンを占う意味でも重要な意味を持つだろう。
そしてスペインに来て約3年。あのフットボールをじかに見てきただけに、あのスタイルで世界チャンピオンになることをもちろん願ってやまない。
とにかく今日は最高に熱い夜が訪れることだろう。
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打って変わって私事をつぶやきたいと。
今週の月曜日の晩にバルセロナのほうに戻ってきまして。
やはり思うのは「ここは最高だー」ということ。
フットボールに情熱を抱えた仲間がいて、そこに自分の情熱を最大限にぶつけていける歓び。そしてまたそれを自分にフィードバックして自分の中でミックスさせてポンプアップして昇華できる幸せ。
「やっぱりここでやっていきたい。」
自分の芯にある想いを再確認できました。
もちろん現実は甘くない。
その環境を維持・向上させるためには最大限の努力と忍耐、結果を出す力強さを求められる。
実力のないものには、容赦のない裁きが下る。そうして能力のない人間は淘汰されていく。
悲しいかな、それが勝負の世界。
大げさに捉えることなかれ。
Boys, be ambitious-小年よ、大志を抱け-
今自分がここにいられる幸せ。
周りにいてくれる人たちへの感謝。
そういったことを忘れずに、ここでの生活が与えられる限り、それを楽しみたい。