昨日CLのベスト8の組み合わせが決定した。
我らがバルサはアーセナルと対戦。
正直、ベスト8としては厳しい相手だ。
特に今回、現時点残っているチームの中には、(こう言うと語弊があるかもしれないが)もう少しラクな対戦相手もある。
リヨン、ボルドー、CSKAモスクワ、バイエルンは比較的やりやすい相手となるはずだった。
リヨンには去年ベスト16で勝っているし、バイエルンにも同様にベスト8で勝っている。去年とお互いメンバーも変わっているが、タレントと実績、総合力にさほど大差はないことからもこの2チームに対してはバルサ優勢の感がある。
ボルドーは現在フランス・リーグで首位をひた走っているが、CL4強に進出するかと言えば僕は疑問符をつける。CSKAモスクワもここまでよく健闘したが、同じ理由でここでリタイアする確率の方が高い。
そんな中、アーセナル。これは、「厳しい」とも言いたくなる。
抽選の前。現地新聞SPORT紙は各チームと対戦する上での予想を立てていた。そこでのアーセナル予想は、こうだった。
「バルサと同じくパスサッカーを持ち味とするチーム。サッカースタイルが同じなだけに、戦いやすい。なぜなら、パスサッカーを信奉するチームはバルサの格好の餌食となるからだ」
アーセナルは、ここに来て調子を上げてきている。各個人もベントナーとアルシャビンは調子を上げてきており、ナスリは才能を存分に発揮し、セスクの穴を見事に埋めている。ロシツキーも負傷による長期離脱から完全なカムバックを果たし、本来のパフォーマンスを見せ始めている。
“Dependiente Cesc” “セスク依存症”と囁かれたチームは、完成度の高い組織を作りあげてきた。
この組み合わせが決まった直後、現地バルサファンは心躍らせた。僕の友人は、こう叫んだ。
「Vaya,partidazo!Seguro!」
「絶対おもしろい試合になる!」
「両チームともボールを回して、優秀なタレントが揃っている。最高のゲームになるぞ!」
“美しく勝つ”フットボールを崇拝するバルサのファンは、アーセナルとの対戦を心待ちにしている。「世紀の一戦になること間違いない」と。
本物のフットボールファンが集う街。バルセロナ。
来訪者はアーセナル。
迎え撃つ。