MSM-07 ズゴック

登場作品『機動戦士ガンダム』


MIP社が開発を担当した重MSの1つ。第1期の水陸両用MSであるゴッグと異なり、アッガイと同じく第2期開発の機体として扱われる。最終設計にあたってはゴッグで得られた実戦データを元に改良が重ねられているが、そのために開発が遅延して完成はアッガイが先行した。元々はMSM-04の型式番号を与えられる予定だったが、開発の遅延から生産はゴッグの後期型と同時期となった。生産はキャリフォルニアベースが担当している。


水陸両用MSの中では陸戦に主眼が置かれており、空冷式と水冷式のラジエーターを併用していることに加え、熱核水流ジェットのほかにジャンプ用の化学燃料ロケットを有する。また、ゴッグでは対応できなかった対空戦闘や航空・水上捜索も充分に行えるよう、設計されている。単機当たりのスペックは同時期に地球連邦軍で量産されたMSを凌駕している。


各地の潜水部隊に配備され、強襲作戦や上陸作戦に従事してMSMシリーズ中最高の戦闘力を有し、パイロットによってはザクを凌駕する戦果を挙げている。後期には、反応炉の出力向上と運動性の改良、装甲の材質変更を行ったMSM-07Sに生産が切り替えられている。なお、MSM-07S型のうちシャア・アズナブル専用機には、20%のチューンナップが施されている。


高性能との引き換えとして操縦性には癖が強く、ゴッグとパーツ互換性がないことからコストは高い。



※MIP社とは

『ガンダムセンチュリー』で設定された。その後、『ガンダム・センチネル』で読みが「エム・イー・ペー」とされた。


サイド3開闢以来の老舗で、外宇宙開発を請け負う官製企業であったが、ジオンが公国制になり民営化する。宇宙戦艦の建造や、鉱物小惑星開発でコロニー間シェア大手に成長し、ジオニック社に続いて作業ロボットの分野に参入する。同社では直系であるビグロやこれをベースにした水中用MAグラブロ、そしてザクレロを開発している。また、ツィマット社とともに公国軍から水陸両用MSの開発が発注され、ズゴックがゴッグと並んで採用されている。