MSM-04  アッガイ
登場作品『機動戦士ガンダム』

ジオン軍の水陸両用MSの一つ。元々はMSM-07 ズゴックよりも後に開発がスタートしたが、同機が改良を重ねたことから遅延した一方、本機はMS-06 ザク用のパーツを転用可能であったことから、先行して完成した。

生産はキャリフォルニア・ベースのジオニック社により、行われた。機体の調達を容易にすべくジェネレーターを新規製造できなかったことから、ザク用の熱核反応炉を2基、ボディ内に並列搭載している。水陸両用機としては簡易量産機とされ、ザクからは多くのパーツが流用されている。ほぼ同サイズのゴッグと比べ、生産性・運用コストの面で優れる。MSとしては初の複座型であり、水陸両用MSの訓練機としても使用されたほか、排熱量の低さから熱センサーに感知されにくく、偵察任務にも従事する。また、ステルス性を重視しており、外装には電波や赤外線を吸収する塗料が塗られている。機体そのもののシンプルな形状もあり、ソナーにおいてはクジラと見分けがつかない。機体の操縦感覚はMS-06に近似し、コクピットハッチはエレベーターとなる方式を採用している。また、オペレーティングシステムはザク・マリンタイプのものをベースとしている。

本機は索敵機能を重視した水陸両用の偵察機としての側面も併せ持ち、参加した作戦は多岐にわたったとされる。運動性は陸戦用MSと比較しても遜色がないほど高く、湿地帯を中心に配備された。

その独特の姿から、後年では「癒しキャラクター」や「萌えキャラクター」としても認知され、それに準じた関連商品も発売されている。