RX-80PR  ペイルライダー

連邦軍のレビル派の高官であるグレイヴによって秘密裏に推進される、「ペイルライダー計画」の中心機体。

ベース機はRX-80であり、EXAMシステムをもとに開発された特殊システム "HADES" を搭載する高性能MSを求めていたグレイヴによってオーガスタ研究所の極秘研究施設に譲渡され、『ヨハネの黙示録』に登場する死を司る第四の騎士にちなむ「ペイルライダー」のコードネームを付けられて生まれ変わる。塗装はペイル・ブルーを基調とする。

頭部はツイン・アイにゴーグルを装着し、ガンダムタイプとジムタイプの中間的な外観をもつ。機体各所にアタッチメント(ウェポン・ラッチ)を備えるなど拡張性に優れており、戦況に応じた多彩なオプション兵器が用意されている。バックパックはガンダム4号機および5号機と同様のもので、空間戦仕様ではこれらと同じくバックパック下部に稼働時間の向上を目指したプロペラント・タンクとスラスター、両肩にショルダー・ユニットを装着する。脚部スラスターはジム・スナイパーIIのものをベースに高出力化し、さらに脚部側面に増加スラスター・ユニットを装備している。

HADESの発動時には、機体各部の排気口が強制排気によって赤熱化するほどの出力となる。同時に各部センサーも赤く発光するが、これはEXAMを模倣した機械的なものである。「ペイルライダー計画」は、HADESに適応するための肉体改造などを施したパイロットを生み出す、非人道的な研究を含むものであったとされる。なお、HADESはEXAMシステムをコピーできず、学習型コンピューターを利用して膨大な戦闘データから敵の行動予測をおこない、場合によってはリミッター解除や操縦介入までする半自律型OSに過ぎない。EXAM機にシステムの一環として搭載されていたサイコミュ受信機は、試作機を含む本機種にも搭載されているが、HADESはサイコミュを必要としないものとして完成しており、実際に機能するかは疑問視されている。

パイロット
クロエ・クローチェ


ペイルライダーのパイロットである少女。戦争により孤児となりオーガスタ研究所に引き取られ、そこでペイルライダーのパイロットとして様々な強化を受けている。ペイルライダーのパイロットとしてスレイヴ・レイスやマルコシアス隊と幾度も交戦するが、最終的にはア・バオア・クーでマルコシアス隊による捨て身の戦法に敗北。HADESの影響で記憶障害を引き起こし、刷り込みのような形で自身を助けた(ペイルライダーのコックピットを開いた)ヴィンセントに懐いてしまう。それから10年後の宇宙世紀0090年(25歳)、クロエは未だネオ・ジオン兵としてヴィンセントと一緒に戦い続けており、ペイルライダーも改修されてトーリスリッターへと生まれ変わっていた。しかし、HADESの負荷はじわじわと彼女をむしばみ続け、彼女の肉体は限界を迎えようとしていた。また、クロエはヴィンセントから殺意を向けられている事を自覚しており、死ぬときは彼の手で殺されたいと願っていた。最終的にトーリスリッターのほうが先に限界を迎え自壊、脱出ポッドはヴィンセントに確保されて生還し、共にトラヴィスのもとに身を寄せる。ラストカットでは、ヴィンセントとの間に子供をもうけているのが確認できる。

 

 

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