今の仕事に着いてから7年。
その前は専業主婦10年。
その前は社会人経験(OLやコンパニオン時代含めて)7年。
OL時代は遊ぶ事ばかりで、仕事の事なんて考えていなかった。
OLと同時に水商売の仕事もしていたから、仕事とは違う所に目が行ってたわね。
セクハラ、パワハラ三昧で、真面目に仕事をしても、いろんな事が裏目に出ていたわ。
あの頃は、危険で刺激的で刹那的だったわね。
「可愛いよ」「キレイだよ」「好きだよ」と言う、大抵の男性の言葉の先は、とてもシンプルだった。
はじけたとは言え、バブルの香りがまだプンプンと臭う時代だったわ。
専業主婦時代は周りが真面目な家族ばかりで、それにあわせるのに必死だった。
自分の子どもが可愛いと素直に言えなかった時代ね。
「いい子」=「私の育て方」と言う事で、散々悩んだわ。
子どもが、自分が少し何かはみ出たことをすると、周りの奥さまから悪口を言われるのよ。
それを言われないようにするのに、必死だったわ。
今の仕事に着いたのは、7年前の冬。
冬が来る度に、初めて働き出した気持ちを思い出すわ。
あちこち歩き回り、たくさんの人の話を聞く。
何気ない話も、他愛ない話も、笑って話をする事もあれば、誰かが泣いて話をする事もあるわ。
たくさんの人の話を立って聞く時は、専業主婦時代の井戸端会議で鍛えた足腰が役に立ったと思う時もあるわ。
何事も「きっついわ」と思った事が、今では何とも思わなくなって、淡々と事を進める自分がいる。
若い頃、必死で背伸びして、疲れたと思って結婚した。
結婚したら、周りの相手に必死で背伸びして合わせた。
主婦たちに必死で合わせて、疲れてそこから逃げるように働き出した。
社会復帰したら、周りに仕事のブランクがわからないように、とにかく必死で動いた。
今までずっとずっと、背伸びしていたような気がするわ。
今まで必死になって、頑張って来たことをいろんな人に、良いカタチで評価がもらえたのは、今の仕事が初めてだと思うの。
7ヶ月も休んで復帰出来て、何事も無かったように、今普通に仕事をしてる。
「これから、仕事増えるよ」
これからの状況を踏まえて言った、上司の言葉が嬉しかった。
もう、必死になって疲れたりしない。
等身大の自分のままでベストを尽くすだけ。
「人と話すこと」
それが仕事の私。
ひとりひとり、その人の所まで行って。
社会人経験と同じ7年。
そう、もう背伸びして疲れたりはしない。
地に足をつけて
「行って来ます」
