「これから一人で歩いて行かなくちゃ」
と思った年始め。
気がつけば、私はいま娘たちと三人で暮らしているわ。
お正月に両親の家でゆっくり過ごし、家に帰って来たら娘が家にいた。
「お母さんと一緒に住むよ」
1月4日の出来事
両親の家で「ひとりでがんばる」と思ったのに、そこからどんでん返しの娘の発言に嬉しいやら、なんやら。
その時は仕事の復帰のめども立っていなかったし、病気も心配だったので「お金が貯まったら」で、娘たちの状況がわからないまま、自分の事に精一杯でこれからの生活の不安におびえてた今年の冬。
「不安」
が大きく襲ってくるあの感覚は忘れない。
すっごくこわかった。
3月に仕事に復帰してから、しばらくして娘が「早く一緒に住みたい。お金はお父さんが出すから」と娘が強引に決めて、あれよあれよという間に、一緒に住むことが決まった。
一緒に住むにあたって、元夫の悪いわるーい所を散々見たわ。
「脅迫」「恐喝」
ってこんな感覚なのね。
と言うことも味わった。
凄く震えた。
怒りや傲慢な人間の恐怖を味わった。
16年間一緒に生活をしてきた妻に、こんな事をする人と離婚したのは正解ね。
上の子と一緒に住むために引越の荷造りをしていたとき、下の子がうちにやって来て
「今までお母さんが怒ると思って言ってなかったけれど、実はお父さんの彼女がもう一緒に家に住んでいて、彼女が私の事を怒ったりするの。一緒に住みたくない」
泣きながら下の子からそう言われたのは、引越前日の6月16日。
結婚しているときから女性がいたのは、何となく知っていたけれど、まさかそう言うことになっているとは知らなかった。
よくよく聞けば、私が出て行ってから2週間後には、もう家に来ていたとか。
元夫は公務員、相手の女性は弁護士だとか。
社会的に認められている職業についていても、大事な事を忘れてる人もいるのね。
守るべきものは何なのか。
元夫とそこの価値観も違っていたんだと、再認識したわね。
下の子の事を気になりつつも、上の子との生活がスタート。
仕事も徐々に復活し生活も順調だった。
週末に下の子も家に来て、楽しく過ごした。
なんとなく下の子の『変化』に上の子と気付いたのは夏の終わり頃。
聞いて見たら
「眠れない」と。
公務員と弁護士の「夜の声」に悩まされてるとか。
怒りで体が震えたわね。
大事な大事な娘に、なんて言うことを!
私が大事に大事にしているものを、ぐちゃぐちゃに壊された感じ。
何度も電話でやりとりしたわ。
おつきあいするのは構わないけれど、娘がいることを忘れないで欲しかった。
父親としても、人としても。
今度は三人で住むことを目標にして、どうにかならないかいろんな所にまわったわ。
たくさんの人と連絡を取り合った。
ある日
下の子の学校に呼ばれて「ここに連絡して下さい」と言われたのが「子育て支援課 要保護担当」という所で、連絡したら「すぐ来て下さい」と言われて行ったら
「すぐにお子さんを保護して下さい。お母さんの所が無理なら施設です」
聞けば「夜の声」は虐待になるんだとか。
それから、少しだけの荷物をまとめて、黙って家出のように、下の子がうちにやって来たのが、その子の誕生日の10月28日。
その頃から友達からの紹介で、とっても安くて親身に聞いてくれる弁護士を紹介して貰ったり、少しずつ順調に動き始めている感じになって来たわ。
大変だけど何もかもが、おさまって来て、もう安心と思っていたけれど
11月のはじめのある日
朝出かけようとしたら、いきなり児童相談所の人がやって来て、今度は「上のお子さんがアルバイトをして、全然学校に行ってません」と言われ、その日に上の子の学校へ。
よくよく聞いたら
三人で住むための家の資金を稼ぐために、学校に行かずアルバイトをしていたとか。
娘よ
あんたに払ってなんて一言も言ってないよ。まったく。
娘曰く
「あんなにお母さんが『新しい家に住み替える』って言ってたら、私がどうにかしなきゃって思うじゃん!!」って泣きながら言ってたわ。
もう。
ぎゅーって抱きしめたくなったわ。
娘たちとたくさん、いろいろ話し合って「狭い家でもここでがんばろう」と決めたわ。
大人のごちゃごちゃしたことは、専門家に任せるとしましょう。
娘たちよ。
安心して、これから私が絶対に守るから。
と。
ざっくりと今年の私のものがたり。
この間、いろんな感情がぐるぐるぐるぐるまわったわ。
今は三人でわんやわんやと暮らす日々。
大変だけど、仕事も徐々に復活してるし、「声」の依頼も時々あるわ。
大丈夫なんとかなるわ。
人生って何が起こるかわからないわね。
人と関わり、それを大事にしていく。
大切な事はなんなのか、守るべきものの優先順位はどこなのか。
大切なものをぎゅーっと大事に手放さない事も大事だけれど
時にはさらりと手放してみて、それが本当に必要なものであり、必要なことであるならば、きっとそれは自分の手元に戻って来るんだと実感したわ。
娘たちを傷つけるかたちには、なってしまったけれど、でも得たものも大きいような気がするのよね。
どうか娘たちに、時間が経ってから傷跡が残らないよう。
今年のドラマは最高にいいドラマだったわ。
来年のドラマの続きが楽しみ。
そのためには、自分がちゃんと、自分の人生の物語の主人公であって、大切なものを大事にし、自分と関わって行く人と、きちんと関わって行く。
前向きに、陽気に、明るく。
これからは今年あったことを、笑い飛ばしていく家族で行くわ。
わっはっは。
わっはっは。
魅力ある人生を
魅力ある主人公であるよう。
どんなことがあっても。
