遠い遠い親戚のおばあちゃんが亡くなった。


そのおばあちゃんとは、夏に知り合ったばかりで、私が「霊にとりつかれてる」と言ったら、「いつもお経を読んでいるから、悪い霊を払うお経を読んであげるわ」とおばあちゃん家の仏壇の前で読んでもらった。



おばあちゃんのお経で霊が出た時、きっとおばあちゃんはとてもびっくりしていたと思う。

普通の人は怖がることを、難なくやってくれて、私の事を心配してくれていたおばあちゃん。



正直に言うと、私は怖かった。
たくさん出したら、おばあちゃんやご家族に迷惑だと、出てくる霊を止めるのに必死だった。


おばあちゃんや家族に
「こわくない?」って聞いたら

「最初は怖かったけど、もう大丈夫」と言われたけれど


きっとおばあちゃんも、その家族の人も怖かったと思う。


でも気にしないでくれて、笑顔で「また遊びに来てね」と言ってくれて私は本当に救われた。



だから言葉に甘えて何度も遊びに行った。
短い期間だったけれど、おばあちゃんと話す時間はとても楽しかった。


私の一番お気に入りの服を

「あらっ、ステキな服ね」

と言われた時の、おばあちゃんの目の輝きは今でも忘れない。


最期は普段の生活を過ごし、眠るように亡くなったそうだ。
亡くなる一日前には、私の事を心配し「どうしてるのかしら?」と話していたそうだ。


とても信心深くて、やさしくて勇気のあるおばあちゃん。



そういえば



小さい頃、一緒に住んでいたおばあちゃん。

亡くなる前に

「寝相が悪いから」
と、私のベッドに縄を縛り付けて、布団が落ちないようにしてくれたおばあちゃんは、次の朝、私の横で眠るかのように亡くなっていた。


そのおばあちゃんと最期に話をしたのは私。

ちょっとだけ苦しそうにしていたから、どうにかしたかったけど身動きが取れなかった。


「大丈夫?」しか声をかけられなかった。


そのまま眠ってしまった事を、30年以上経つ今でも忘れない。


誰かが亡くなると、生きていた時いろいろすればよかったと悔やむ。
あの時、自分がこうしていればなどいろいろ考えてしまう。



今回もそうだ。
会わなければ。。


でも


私は生かされているので、今を前向きに生きるためにベストを尽くさなければならない。


親戚家族も。




お通夜からずっと蠅が一匹、葬儀場にも自宅にも飛んでいるらしい。

急にお迎えが来たから、おばあちゃんは家族が気になって仕方がないと思ってと、その家族は蠅におばあちゃんの名前をつけているそうだ。


そう思うと、おばあちゃんの死を家族は早く乗り越えなくちゃならないよ。
この時期に蠅がいるなんて、仏さまからのメッセージだよ。


おばあちゃんも先にゆかねば。

おばあちゃんの事を思うと、私も今の状況をきちんと乗り越えなくちゃ。

おばあちゃんの言うとおり、心の中でもいいから、先祖や両親の事を想うよ。
教えてくれたお経は読む努力をするよ。


おつかれさま、おばあちゃん。
安らかに眠って下さいね。


ありがとう、おばあちゃん。
次に進んで下さい。


私も進むよ。