うちのクローゼットの奥に、トランクがあります。

中学の頃に買ったトランクですが、買った当時は普通に持っていました。
これを持って歩くと、時々家出少女に間違えられたりするので、しばらくは自分の家で大事な物を入れるようになり、今では写真やノート、昔やった芝居の台本、手紙などが入っています。

楽しい気持ちや悲しい気持ちになるものが、たくさん詰まっています。

去年久しぶりに開けたとき、高校生くらいの頃に書いた落書きみたいなノートは、あまりにも恥ずかしくて捨てました。

観た映画の気になったセリフを、片っ端からつらつらつらつら書いていたのよ。

ああ、あたしって。。


開けるたびに、想いが強すぎて一つずつ捨てているような気もします。

それでもまだ、想いが強くても捨てられないものもあります。

小学生の時にもらった先生からの手紙や、過去に間違った判断をしそうになった時、反対してくれた人の手紙も。

私は昔から強くてきつい性格のわりには「嫌だ」と言うことが言えなくて、無理と思った要求にも答えてきました。

そんなことまでも思い出します。

捨てなくてはいけないけれど、なかなか捨てられない写真。
その写真の中のわたしは、とっても悲しい顔をしています。

ま、今写真を見て、無理だったんだなぁと思うのだけれども。




震災でたくさんが流されました。
たくさんの人の思い出が流されてしまったんだなぁ。

そう思うと、いま生きていく事で必死な被災地の人たちを思うと、やりきれない気持ちになります。



もし、わたしのトランクが津波で流されて

悲しい顔の私が海の中でふやふやにふやけて、バラバラになって消えてしまったら



やっぱり、悲しいなぁ。


そう思うと、今をひとつひとつ大事に生きなくちゃなぁと思うのでした。