歩けるくらいになった小さい頃は

アイスクリームのコーンに、水切りのヨーグルトを乗せて

「すごいやん、アイスクリームやで」って騙して

ご機嫌で食べさせてた。

 

 

喋れるようになった頃は滑舌が悪く

「バナナ」を「わなな」と言っていた。

 

凍らせたバナナを薄切りにして

「アイスクリームワナナやで。ご機嫌なお菓子やで」

と言って食べさせていた。

おっ!甘いやん!とご機嫌だった息子。

 

 

オムツのことを「オムオム」と覚えさせ、

デイケアの先生を混乱させていた息子。

 

 

 

そんな息子が小学生になるらしい。

来週。

 

どんな情緒でいていいのかわからなくて、

え!?らいしゅ、来週!?!

 

今回でデイケアの振込み最後やったの!?!

 

とびっくりしていた私。

うん、今回で…最後やったわ…

 

朝おやつ、昼、昼おやつ込みの値段やったのに

毎日朝おやつと昼おやつを詰めていってたわ。

 

 

来週から上の学校に行くという事がわかり、

大急ぎでマネージャーに

「すみません!来週って来月でした!

息子の学校初日があるんです!休ませてください」

 

と意味のわからない連絡をして、休みをもぎ取った。

 

 

 

デイケアからは手を繋いで一緒に歩いて帰っていた。

2キロの道のりをお菓子を片手に

「バス停ごとに1個な」とよちよちと歩いた。

 

暑い日も寒い日も、たまにの雨の日も、

二人で「うへへ」と言いながら歩いた。

 

長い距離を歩くと、息子の体力も消費され

良い感じで寝てくれる。

彼の8時台の睡眠は我々親に安寧をもたらした。

 

 

あの日がもう消えるのだ。

 

 

 

小さかった靴も大きなサイズになった。

お気に入りの靴下も毛玉だらけになった。

小さなオムツを入れていたくまちゃんのバッグも、

ロボットのカバンにして欲しいと言われた。

 

 

 

まだ赤ちゃんだと思っていたのに。

 

 

言いすぎた。それは流石にないわ。

デッカいし長いし重いし。

 

でもまだ可愛い息子である。

 

 

ノックしろよババア!の10代の反抗期を迎えるまで

私はバチバチにやり合わなければならない。

 

 

今から私が空手でもやりたいレベルで心配になってきた。

 

 

シェフから「えー!子供まだ小さいんやから休みとりなよ!」

と言われ「ありがとう、でも、私お金ダイスキ…」

と答えた伏線回収がここに。

 

 

初日くらいはママお化粧するわな…