祖母が亡くなった。

93歳の長寿、と言えるような年齢だ。

 

 

職場で一部の人に「おはよう今日どない?」と聞かれて

基本的に「I'm good」と答えなければならないが

「あー…ちょっとアカン」と言うと

「何事や…」とマジで返されたので

 

「昨日のミーティング中に祖母が亡くなりまして」

と伝えると、職場の人々はほとんど国外から来て

私と同じような生活をしているので、

 

「これが国を離れて生きると言うことの難しさよ」

「心を強く持って」「悲しくなったらいつでも休憩に行き」

「私もおばあちゃん子やから、気持ちはほんまにわかる」

 

と優しくハグをもらった。

あとハイチュウも3つもらった。

 

 

 

文字通り心を亡くして「忙しく」している方が

その痛みというものを忘れる事ができるので、

無駄に変な歌を子供に歌ったり

恐竜の出てくる本を読んだりして脳みそを働かせていた。

 

 

私は93まで生きる事ができるだろうか。

それは無理やろうな。ここのストレスがデカすぎる。

 

 

 

ストレスというのは寿命を食っていく化け物なので。

でもDVのストレスがあった祖母はよく生きたな…

 

祖母は耐える女のモデルのような物で、

よくあのアクの強い一家で生き延びてきたものだと思う。

 

 

義母には祖母が亡くなったことを伝えていない。

ジーザスが何ちゃら…とか言われるから。

 

田舎にジーザスはおらんよ。

胡散臭い金周りのアレの坊主はおるけどな。

 

おそらく義母の信じる同じ天国に行かない。

それでええと思う。

 

 

 

 

 

自分の体が埋められた場所から離れられへんとしたら

どこに埋められたい?と夫に聞いてみた。

 

 

夫は「I don't know. I don't have any roots…」と言ったが

こういうことを返す人間でも、砂漠に埋められたら文句を言う。

 

 

だから墓地などは高台の見晴らしが良いところが多いのだと思う。

 

 

私は田舎や廃村にあるような墓地を発見するのが好きで

Googlemap とかでも見る事ができるが、その墓地の規模で

集落の規模、繁栄、何があったのかを知るのが好きだ。

 

 

地域によっても墓の形も違う。

庭に墓があるスタイルの地域もある。

 

 

祖母の骨は私がよくいく山(先祖の墓場)に埋葬される予定だ。

 

私はどこに埋められるのだろうか。

ここには居りたくないわ、という反面、

日本でも自分のルーツが消えそうだ。

 

 

 

まぁ死んだあとの心配なんてしても何も叶わん。

死ぬ前に、叶うなら、息子に「Let's get in touch!」

と言ってヴィジャボードでも渡しておく。

 

 

うちのオカンはぶっ飛んでたわ、と言われるくらいのおかんでいたい。