職場でボヤっとしながらマットタイムをしていたら

 

「みんなッ!!!今日は大事なことがあるから、

しっかりと足を組んでいいポーズ!先生の方を向いて!」

 

といきなり室長が号令を掛けてきた。

 

(やっべ、何か不手際あったか?!!)と思っていると

「ホン先生、誕生日おめでとぉー!!!」と言われ不覚にもびっくりした。

 

園丸ごとでドッキリを仕掛けてくるとかびびるわホンマ。

 

結構良い感じの室内観葉植物とカードを貰い、

「ありがとう、ありがとう!みんな…!

ホン先生は10歳になりますッ💗」

 

と安定のネタを引っ張ってきていた。

多分誰も信じてないやろうけど、周りは笑ってたのでOK。

 

観葉植物には「ライオス」か「Friday」と名付けようと考えましたが

対面的なことを考えて「Friday」にしました。

息子はライオスと呼んでいます…(ダンジョン飯好きな…)

 

 

本日は夜にもお出かけができてとても楽しかったです。

 

 

この夜のお出かけができるというのは、

息子が「今日はグランマの家に泊まりたい」と言う

いわゆる「終電無くなっちゃったねお願い?」攻撃をグランマにやったからで

 

私は「おう、泊まらせてもらいー」の流れだったが

夫は「教会に連れて行かれたらどうする!?」とマジで怒り散らしていた。

 

 

 

日本はどこの村にも寺はあるし神社はあるし、

クリスマスも七夕もお祝いするし、全部ミックスで緩い家庭が多い。

 

 

我が家もまぁそんな感じだ。

夏休みのキャンプはクリスチャン主催のやつだったし

私は学校行事の一環で仏教的なアレもしっかりやらされた。

 

 

しかし夫という人間は、(夫曰く)誇張して言えば

「キリスト教に人生を乱された人間」なので、それに対する拒否感がすごい。

 

 

「彼らは良い顔をしてやってくる」

「子供に対して「楽しいよ、素敵だよ」と思わせる事が出来る」

「それに引っ張られてくる子供たちを沢山見てきた」

 

 

夫のバックグラウンドには音楽があり、

彼は「元ミュージシャン」の肩書きを持っている。

音楽の学校に行っている中で

クリスチャンのグループというのは強固であったらしい。

 

所構わず神を称えまくり、僕たち私たちは仲間!

というアレを見せつけられた夫は、

家庭内で母親がガチ信者になっていく様に重なり

アレルギーのような拒否反応すら見せる。

 

 

私がワンピースを見て(何が仲間友情じゃボケ)

というのに近いのだと勝手に解釈している。

 

 

私はハンターハンターを夜通し語れる人間で、

(ボマー捕まえたの辺りが一番好きです)おそらく放出系です。

笑顔で海賊船に乗っている奴らは全員、

ダブルマシンガン(俺の両手は機関銃)でぶっ飛ばしてやりたい。

 

 

ご存じですか。フランクリンですよ。

幻影旅団No.7の放出系ですよ。

もうこう言うこと言うから友達がいないんですよ。(早口)

 

 

 

ずっとウダウダ言うので、面倒臭くて

「じゃー、あんたは小さい頃教会に行ったことないん?」

「ある。ファッキンな回数行ってたと思う。」

「ほな楽しかった?」

「いや正直つまらんかった。何言うてんねん?て感じ」

 

「ほな息子大丈夫やろ。うちらの子やで。」

 

この一言で夫は「ホンマや!息子、僕らに似てちょっとアホや!」と気づいたらしく笑顔でニコニコショッピングモールに連れて行ってくれた。

 

 

おかげで、家で何度トライしてもできなかった

ネスプレッソの40ドル分のバウチャーを発券、使用する事ができた。

 

 

夫はとっくに発券の期限が切れていると思っており、

私が「おう、一発喋ってくるわ!」と行って

果敢にネスプレッソ店に入って行ったのを見守っていた。

 

 

日本を離れ10年程度の時が流れている。

「アジア人差別」というのはあるが、その中でも

「言葉を喋れない中での差別」というのが一番面倒臭い。

 

 

喋るために口がついている。

文句も笑いもおべっかも、全て口から流暢に出て

これがコミュニケーションの多くを形成している分

喋れないというのは本当にストレスが溜まる事である。

 

これはどこの日本の地域の人間にも当てはまる事で

自分の伝えたい事が伝わらない、

母国語でボコボコに言うてやれるのに、

言葉がわからないあまり「ソーリー」としか言えない辛さはわかる。

 

 

まだまだ日本英語とバカにされようとも、

ある程度喋る事が出来るという事で

私の「喋りたい欲」は何とか消費されるようになった。

 

 

 

そうそう、言葉は喋れても息子が

「ママ、グランマが「ジーザスが世界を作ったんだよ」って言うてたの。

ジーザスすごいよね」

 

と言ってきたのを義母に反論する事はできない。

 

「息子ぉー!ジーザスは日本作ってないねん。

ママは日本人やろ?息子は半分日本人やろ?ん?」と圧をかけておいた。

 

 

あくまでも世界は一つではない。

宗教の手が及ぶ範囲でのみの世界である。

 

彼らの認識でも私たちの認識でも、そこは間違いなく同意は取れる。