ピヨピヨくんがフルセンテンスで話してくれるようになった。

(ただしほぼ私にだけ…)

 

 

これは本当に喜ばしいことである。

彼は何ヶ月も本当に一つも動かず、

先生がたも手を尽くした…と言う感じで

言い方は悪いが「後は彼が何とかしてくれるしかない」と言う

何と言うか「あの子はそうだから」状態だった子だ。

 

 

両親に、ピヨ君喋ってくれるようになったんですよ!

今日はXXって言うてくれましたよ!

よう笑ってくれてますわ。元気元気!

すごい進歩で嬉しいですわァ、明日も走り回ろうぜ、ええ子で帰れよ!

 

 

と話していたら、とても喜んでくれていて

今朝は家族でお見送りに来てくれた。

 

 

あんた、1週間前まで全然話さへんかったのに

ホンマによかったで…!と感動の一言である。

 

言葉が出ないことがあるので、その時は体を使って意思を示すのだが

 

「痛いー!先生の手ッ伸びたッイダイ!もう動けへんヤダー!!」

 

などと小芝居を打つ。

 

そしたらちゃんとごめんも言えるようになったんやで…つよ。

今まで一人も居なかった友達とも遊べるようになったし。

 

彼から言葉を引き出したのは、

アホになりまくった自分であったことをマジで誉めたい。

 

大切な物(体力とか尊厳)を無くした気がしますが

本当にこの状態に持って来れてよかった。

お父さん迎えに来て、以前より笑顔で帰ってくれるのが良い。

 

 

 

遅めのお迎えを待つ子供たちをまとめて見ていると、

意思の強い(通知簿の書き方で言うとね)子が、

顔面に大型パズルをバチバチ投げてきた。

 

「それ痛い、やめなさい。パズルはそうやって使う物ではない。

XXX,それは良いことではない。(低い声)」

 

「ノーウwww」バコン!

 

「やめなさい。もう2回言うたね。ストップ。」

 

「ノーウwwだってこうやりたいんだもんwww!」バコン!ゴス!!

 

「痛い。やめなさい。やりすぎやX。

アンタのお母さんがもうすぐ来るね。

先生に何をしたかお母さんに報告します。」

 

「ノーウwww言えるもんなら言うたらwww

お母さんがアンタのことぶん殴るからさwwww」

 

「わかった。お母さん来たら話すわ。

お母さんそれから私をぶん殴ればいいやん(低い声)」

 

 

隣で先生「それから殴るってwww」と爆笑している。

先生はXを止めるが、Xは先生を舐め腐っている。

 

この間Xは私の顔面に攻撃を加えることをやめない。

(彼女の爪で切り傷が2箇所できています。)

 

 

お母様が迎えに来て、Xの顔がパァ!!と明るくなり、

「ママ!これ作ったんだよ!」と、

知らない子が描いた絵を抱えてお母様に飛びつく。

 

 

和やかな良いムードである。

そこに、にこやかに寄ってくる私。

 

「Xのママさん、こんにちわ。ホンです。

Xと話したんですが、ちょっとアレがありまして。

お母さんにもご報告させていただこうと思いまして。

健康的に育っているのは良いのですが、

さっきまでパズルで顔面を殴ってくると言うアクティビティをやられましてね。

X、耳はどこかな?お手手は人を殴るためのものじゃないよね?」

 

 

と微笑みながら話すと、Xの顔面がギョ!と強張る。

Xの心情を文字にすると

「お前マジでオカンに言うんかい!?」である。

 

 

こう言う時ホンマに面白い。

 

お母さんはびっくりして「お前マジで何してくれてんの!!?」

となってXをシメてくれた。

 

Xも「コイツ有言実行や」のパターンで学習してくれてば、である。

 

 

言っておくが、1回2回の攻撃では親には言わない。

 

1週間毎日、朝夕3回以上やられているから伝えているわけで

これで大袈裟と言われればそれは園ではなくモンスター育成場である。

 

 

子どもを暴力的に育って欲しいと言う親は、ほぼいない。

健やかに賢く美しく、人類の願いなど、こんな所だろう。

 

うちの園は親も、かなりできた人柄なことが多い。

 

そんな親からでも結構飛び道具や何やら使って

マジで攻撃してくる子とか生まれるもんで、

やっぱり子どもと親は全く別の生き物だと感じる。

 

 

自分のところの子供が人の顔面殴っててキレへん親は

それはそれでヤバいんやで。