少子高齢社会により、病気や怪我で中途障害を負ってしまった人は年々多くなって行ってます。
また、大人の発達障害や精神障害も大きな社会問題となっています。
今回は中途障害について解説していきます。
1.中途障害とは
病気や事故、ケガなどをきっかけとして
人生の途中で障害を突然負ってしまう状態のことを指します。一般的には、交通事故の後遺症が広く浸透しているかと思います。
2.高次脳機能障害
高次脳機能障害も、人生の途中で障害になる中途障害の一種です。脳卒中や交通事故なとで頭部に外傷を負ったことにより、脳の機能に障害が出る状態を高次脳機能障害といいます。
私は、この高次脳機能障害です。
3.精神障害
精神障害も人生の途中でなったのであれば、中途障害の一つと言えるでしょう。
また、薬物中毒やアルコールなど、脳機能に弊害を与えるものの服用による高次脳機能障害というのも存在します。次に、中途障がい者の心理的な動きについて解説していきます。
4.健常者から障害者になる苦しみ
健常者から障がい者になるわけですから、その時のショックは相当なものとなります。私自身、障害を受容するのにとても時間がかかりました。私自身だけでなく、家族や周囲の人たちへ理解してもらうのにも、とても時間がかかりました。
5.障害の受容課程
これは、キュープラロスの死の受容課程に似ているものですが、
①ショック期
②否認期
③混乱(怒り、悲観、恨み、抑うつ)
④解決への努力期
⑤受容期
といった過程を経て障害を受容していきます。
6.リハビリテーション
中途障害は、失われた機能は元に戻ることはほとんどの場合ありませんが、リハビリテーションによって環境に適応したり、補装具を使って機能を代替することは可能です。
リハビリテーションには、医学的リハビリテーションだけでなく、職業的リハビリテーションや生活リハビリテーションなども含まれます。
7.社会的障壁と参加制約
リハビリテーションを行っても、完全に機能が戻らないこともあります。
その場合に、社会的障壁や参加制約といったバリアが出現します。
私自身も障害を負った当初は、自由に外出ができませんでした。
高次脳機能障害の半側空間無視(左側が認識できない)があったり、記憶力や注意力が散漫で電車に乗ることもままならない状態でした。
当時は、高次脳機能障害に対するサービスや支援が少なかったために、周りの友人と同じような生活が送れない状態にありました。
そこでも、悔しい思いをしたこともたくさんありました。
いかがでしたでしょうか?
中途障害は、健常者から障がい者になる苦しみや辛さがあります。
そういった方と関わることがありましたら、できるだけ気持ちに寄り添えるような関わり方をしてみてください。