幕末はなんたって物騒です。
文久三年(1863年)には日本全国で55件の暗殺事件が・・・・・・
もちろん京都ダントツ多い!
次に文久四年・元治元年(2月~)34件。
こうして「幕末暗殺フリーペーパー」で見ると、あらためて驚きます。
ちなみに見ているのは神家正成(かみやまさなり)先生の素晴らしい手作り年表と地図。
遅ればせながら、昨年発売の「幕末暗殺」を今月<操觚の会(そうこのかい)2周年記念>の秋葉原の書泉ブックタワーイベント会場で、やっと購入しました。
アマゾンで買うと神家先生のフリーペーパーがもらえないよね~と思ったので、大きい本屋さんで買いたかったのです。
操觚の会(そうこのかい)は新しい歴史小説を模索&構築中の16名の作家集団です。
これから世界進出されるそうですよ。
(何でも海外では、武士が主人公の歴史・時代小説は、未だにほとんど紹介されていないとか)
ワタシは今回初めてトークイベントに行きましたが、作家の皆様、お話し上手でタレント性ある方ばかり☆
せっかくなので「幕末暗殺」を執筆された7名の先生方のサインをいただきました☆
秋山先生、神家先生からはプロットやショートショートのコピーのお土産まで・・・・・感激です。
プロットは「小説読んでから、開けてくださいね」と封筒入りでした。
「宇喜多の捨て嫁」「人魚の肉」でおなじみの木下昌輝先生が最近、ツムツム対策として(?)数分で読めるオリジナルのショートショートをツイッターにアップしたのをきっかけに、他の先生方も始められたようです。
★タグ→#記念日にショートショートを
神谷先生の「最後のちらしずし」は、ほっこりとするいいお話しでした☆
そりゃ~作家さんたちは電車の中では、スマホでゲームするよりweb小説読んでよ!と日々思いますよね(シミジミ)
長くなりました。
肝心の本の感想。
幕末史の暗部に実力派作家7人が挑む!
戊辰役150年の今年にピッタリのアンソロジー本です。
でもテーマが暗すぎる。。。(だって暗殺ですからね~)
寝る前に読むと、血まみれの夢を見てしまうかも?!
それだけ、渾身の心理描写で幕末の闇が描かれているということです。
確か、新選組の中では藤堂平助が一番好きとおっしやっていた秋山香乃先生の「裏切り者」は、とことんせつない。
藤堂平助と斉藤一の関係も気になる「油小路の変」のお話し。
「史上もっともタブーな・・・・」人々の思惑が交錯します。
佐久間象山暗殺を描いた鈴木英治先生の「血なまぐさき風」の土方さんが、とてもかっこいい☆
先祖が会津人なので、会津人びいきなワタシは、
新見健先生の「嘆きの士道」清川八郎暗殺の佐々木只三郎の姿が印象に残りました。
山岡鉄舟考案の<豪傑踊り>おもしろい。
ネタバレすると困るので、詳しくは書きませんが(^^;
7つ短編は、まるで読者が当事者になったかのように、幕末の闇に引きずりこんでくれます~
(やはり、孝明天皇って。。ですよね)
幕末好きな方にオススメの、読み応えたっぷりな一冊です☆