青森県むつ市田名部字宇曽利山にある恐山は、1200年前に慈覚大師円仁(じかくたいしえんにん)によって開かれた霊場で、古くから湯治場としても有名☆

日本三大霊場の一つです。

 

院代(住職代理)南直哉師は「恐山はパワースポットではありません」とキッパリおっしゃいます。

「亡き人を思う人々の感情をひたすら受け入れるだけの、むしろパワーレススポットです」ということです。

 

恐山は何も無い巨大な空洞・・人それぞれの様々な感情、死者への想いを持ち込める場所なのですね。

 

敷地内、何処を掘っても温泉が出る?!

昨年の宿坊裏の様子↑


恐山に独自の仏教教義はないそうです。

あらゆる宗派や民間信仰(例えばイタコさん)を受容する、自由で懐の深い場所です。

それ故、日頃お寺さんとの付き合いも全く無い、私のような宗教に疎い人間にも居心地がいいのかもしれません。

境内の小高い森の奥には不動明王様もいらっしゃいます。

 

このようなカップルも・・奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)

 

美しくも、ふつうの生き物は住めない神秘的な湖、宇曽利湖をグルリと取り囲む釜臥山など、八つの山々の峰が八葉の蓮華に見立てられている。

それらを総称して恐山という(恐山という名の山はない)

 

恐山を管理する、恐山菩提寺(曹洞宗)は蓮華の花心となる宇曽利湖のほとりに、ひっそりと建っています・・と言っても膨大な敷地ですが。

源泉掛流し温泉施設付き宿坊。客室は広~い純和室。ロビーは和モダン!

 

恐山の境内にある散策路<地獄巡り>の最後にあるのが白砂の極楽浜と宇曽利湖

うそりこにうっとり・・いつまでも眺めていたい。

 

 

もちろん、外湯も入りましたよ~参拝者が無料で入れる温泉小屋は全部で4つ。
青森ヒバの香る温泉小屋は超源泉掛流し!

 

★以上の写真は昨年の6月末に訪れた時のもの。

 

今年は下北に着いたその日が東北の梅雨入り。。

お天気に恵まれず、あまり写真を撮る気になれなかったのです。

<三途の川を渡る橋>雨に降られて滑って渡れないかなと思いましたが大丈夫でした。

三途の川を渡る橋の上で転ぶとか・・嫌ですからね(汗)

 

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今年は恐山初の試み、

一泊二日「座禅と講和の会」に友人と参加しました。
首都圏からの一人参加の妙齢の女性が多かったです。

朝5時から地蔵堂で暁天座禅を体験させていただき、興味深いお話も色々と聴けて、南直哉師ファンとしては充実した時を過ごさせていただきました(^-^)☆

 

 

何故か懐かしく、心惹かれる恐山。

もしかしたら、先祖が熱心な恐山信者だったのではないかと、密かに思っています。

恐山の本院はむつ市田名部の円通寺。

円通寺といえば斗南藩の藩庁があったお寺です。


そう思っていた矢先・・

なんと恐山で斗南会津藩士の子孫の方にお会いすることができました。

その子孫の方から145周年記念「斗南会津会記念誌」を頂戴いたしました☆感激です。

関東から下北半島は遠いですが、行けば何かしら新しい出会いや発見があるので、何度も訪れたくなるのです~(^^v

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昨年出版された、南直哉師の過去10年間のブログを収めた書籍「恐山あれこれ日記」

恐山のことを詳しく知りたい方にもゼヒおすすめです☆

 

 

釜臥山山頂の恐山奥の院へ行きたかったのですが、霧に巻かれて断念(--;
道の途中で、巨大蛙や、ピーターラビットのような可愛い野うさぎに遭遇したり・・
三沢からのスゴイ長距離と、蛇のようにクネクネとしたハードな霧の恐山街道&山道を運転してくれた友人に、心から感謝します☆笑い泣き

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霧に霞んで全く見えない窓の外の釜臥山をバックに

冷製スープ@むつグランドホテル