ふた駅先のBTSの駅で降りてから、あとはタクシーで行こうと思っていたのだけど、
時間もあったし、地図を見ながら歩いてみることにする。
疲労は極限に達していた。
足の痛みも半端ではない。
それでも、何故か歩き出す。
歩いている通りは、バンコクの都心ではあるのだけど、近くに名所があるわけでは無いせいか、観光客向け、というよりは普通に暮らしているタイの人達の日常風景という感じ。
それでもマッサージ関係のお店や学校のような建物、カフェ等は外国人向けなのかな?
気持ちの良い通りだ。
夕方なので、食事をはじめている人たちもいる。
何と、道端で煮炊きをして(売るのはよく見るけど)そのまま簡易テーブルで自分たちが食べているのである。
こんなことが出来るのも常夏の国だからかな?
呑気で楽しそうに見える。
行き倒れそうになったので、小奇麗に見えるカフェを見つけて休憩。
一息ついて、また歩く。
これが最後、と思うとタクシーであっさり通り過ぎる気になれない。
これが最後、見納め、と思いながらヨタヨタと歩き続ける。
道路を横断するのにはそれなりのコツと勇気が必要だ。
普通に走っている車のただ中を行くしかないのである。(世界の常識。日本では犯罪。)
どうしても出来なかったので、10メートル離れた所に立っていたお巡りさん(と思う)に頼んで
渡らせてもらう。
無事、スパに到着。
広い庭がきれいな、普通の一軒家みたいなところ。
アラビアンな夜、などとと書いたけど何のことは無い、タイ式スパ屋です。
でも最初この部屋に入った時は、「アラビアじゃん!」と思ったのだ。
タイとアラブの違いは、(イメージです。)
タイだとこの部屋に象が居る。(ミニチュアでも可)
アラブだと蛇が居る。(ゴム製でも可)
お茶が出た後、このテーブルの上にある7種類くらいの香料を順番にかがせられる。
どれが好きか、と聞かれたのでなじみのあるベリー系のを指さす。
(単なるイチゴジャムのような気もした。)
少しして、今のは酔狂でかがせたのでも意見を求めたのでもない、選んだものを
体に塗る気なのでは・・!?と気づき、(ジャムを塗られるのは厭だと思ったので)別のハーブ系のを指さして「チェンジ、チェンジ!」と叫ぶ。
結果、ベリージャムを体中に塗られる。何故通じなかったのかは分からない。
(発音が悪かったんじゃない?
)
おすすめコース2時間 3,500バーツ也(約11,200円)
ベリー臭いかも知れないのは仕方ないとしても、さすがに生き返った心地。
9時半。
さあ、帰るぞっ。
帰りは暗くなっていたのでお店からタクシーを頼んでもらう。
と、お店の専属タクシーみたいなのがきて、ホテルまで100バーツ、と事前に言われた。
ホテルから空港までのタクシーはホテルに頼めばよい、と思っていたが、実は一つひっかかることがあった。
ホテル案内を読んだところ、「空港までベンツ車をご用意します」と書いてあったのだ。
値段2、000バーツ。(約6,400円)
希望しなければ普通のタクシーがくるのだろうとは思うけど、万一と言うことがある。
もしもベンツ車が現れた場合、断るのも気まずいかもしれない。
それでなくても、ボラれて以来、タクシーにトラウマを抱えていたので、事前定額料金制のこのタクシーで空港まで行こうと決め、運転手さんと交渉する。
二つ返事でOK。全部で500バーツ(約1,600円)。ホラ、安いでしょ。
ホテルからは400バーツ(約1,300円)ということだ。
荷物を取りに行っている間待ってもらっていたところ、戻ったら、ホテルマンが運転手さんと値引き交渉をしていた。厳しい顔でやりあっている。
しばらくしてホテルマンは暗い顔でアタシを見て、無念そうに
「高速代込で500バーツと言っています。」(これ以上は無理です。)と言う。
(2,000バーツのベンツを客に斡旋するホテルにしては意外な対応だね
)
「OK、OK。」 とアタシ。決まってたことだし。
こんなに遅い時間でもバンコクの道路は混みこみだ。
運転手さんは慣れっこで、ぶっ飛ばす。
スワンナプーム空港まで1時間弱。予定通り。
完


