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こんばんは。烏帽子岩です。
今日も朝から肌寒い一日の始まりでしたね。昼位になってようやく陽射しが顔を出しましたが。
なんと午前中は、「小雪」が舞うという事態に・・・(愕)。
気温も10℃前後でビックリしてしまいました。ここにきて「冬将軍」の意地を見せ付けられて
いる今日この頃でっす(汗)。毎回、愚痴っているように早く「桜」よ咲いてくれぇっっー!!
本当に、頼んまっすよ(爆)。

さて今夜の「お話」は、「沙羅双樹」で書かせて頂きたいと思います。

「祇園精舎の鐘の音、諸行無情の響きあり」
「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す」
「奢れる者は久しからず、ただ春の夢の如し」

という平家物語の有名な一節がありますが、皆様はご存じですよね。
たぶん、学生時代の「古文」等で勉強されたと思いますが。

この歌にも詠まれている「沙羅双樹」という樹木の花は、別名「夏椿」と呼ばれているそうです。
厳密にいうと、本来の「沙羅双樹」は、インド原産の常緑樹であり我国では育たないとか・・・。
古来、我国において「沙羅双樹」と称される樹木は「夏椿」のことを指しており全くの別物だそう
ですね。「夏椿」は「ツバキ科落葉樹」に属しその花は、白き花を朝咲かせ夕暮れ時には、
儚く散ってしまうそうです。そしてその「散り方」は、花びらを散らさず花が地面に「ポトン」と
落ちていくという「刹那で潔い」散り方をするとか・・・(哀)。

開花時期は、梅雨先で5枚の白い花びらは「観る者の心」を「刹那」に揺り動かすそうです。
この花の別名は「一日花」・・・「ひとひばな」と呼ばれるそうです。
なんと物悲しくそして「けなげな花」なのでしょうか。

島谷さんの楽曲歌詞には、よく「刹那」というワードが出てきますよね。
この「沙羅双樹」という楽曲にこれほど心の琴線を振るわせられるとは正直驚いている自分がいます。
島谷さん自身、この楽曲を歌うのには「相当なパワーと精神力が必要」とコメントしていました。
「クロオバⅡ」の絵を観てもその「素晴らしさ、表現力、刹那さ・・・」が滲み出ていると思います。

物悲しい悲恋歌ですが、自分はしんみりと拝聴するのが好きですね。
うまくいく「恋」だけが「恋」じゃありませんよ・・・。

心捧げ この身焦がし
心の痛み 咲いた花は
朝に咲き散りゆく夕べ
露と消えて果てる日まで

どうかせめて 愛しいあなたに
白く白く咲いた沙羅双樹
恋焦がれて 結んだ絆は
儚いと知る運命・・・

だめだ、恥ずかしながら「胸」がいっぱいになってこれ以上書けん。 
文字が滲んできちまったよ・・・。 ごめんなさい、今宵はここで筆を置きますね。