新興のボラのでかさにビビり、そろそろ東証一部のペアトレードも考えないとと検討中です。


2003年の日経回復開始期に、全日空と日本航空のペアを考えていた時期もあります。といっても、まだ信用もやっていない時でしたし、両銘柄でのサーフィントレードをイメージしていた程度でした。一応頭の中ではJALロングのANAショートでイメージしていたので、ずっとやっていたら即死でした(笑)。本当は、どっちがロングでもショートでも無いのでそんなことはなかったでしょうが、それはさておき、当時熱心に体質改善をしていたのは素人目にも全日空の方でした。でもなぜJALロングと考えていたのかというと、やはりブランドイメージが強かったためだと思います。また、株主優待も少額投資家には有利に感じましたし、JASとの経営統合の効果が今後出てくると巷で言われていたので、それに乗った感じでした。具体的になかでどのようなことが行われているのか、発表される内容だけで判断することも出来ず、それに体質改善をするというのは一時的にしろ痛みを伴うものですから、全日空が給与体系の改善に着手した時なども、投資新参者の私には良いのかどうなのか何とも感じようがありませんでした。


という前フリは書き始めてついペアトレードで思い出してしまったことで、最初の頃は新興銘柄なんてほとんど知らなかったため、こういう銘柄でやっていたんだなと。つまり、スタートは東証一部だったわけです。他に売買していたのは、マネックス(自分の利用している証券会社だったから)、スターバックス(コーヒーが好きだから)という、極めて一貫した動機付けがなされており、そもそもJALの優待が欲しいが為に始めた株式投資でした。


・・・どんどんタイトルから脱線していきますが、この土日で投資対象銘柄を検討している途中、ペアの対象となる株をチェックしている時に明電舎に目がいきました。信用取り組みをみて、まあ、皆考えることは同じだなと思ったわけでしたが、明電舎に関する記事を読んでいる内に、『明電舎<6508> 筆頭株主を名乗るダヴィンチ関連投資会社が「新本社ビルを850億円で買収する意向を伝えている」と爆弾発言。片岡社長との丁々発止のやりとり全文』(東洋経済新報社)というのが目にとまりました。アルガーブというダヴィンチのグループ会社の方が、(850億円で購入意向の旨を表明させてもらっている。今後、慣れない不動産事業を継続されるよりも、不動産を売却されて、本業にご投資された方がいいんじゃないかと提案させていただいている)・・・といった内容の切り口から始まる、片岡社長とのやりとり。実際の口調とかも再現されており、臨場感があって大変面白い内容でした。


片岡社長の回答は、(一瞬売ってもいいかなと思った。これはもうすごいなと思った。坪当たり家賃をどう考えているのかなという計算がよく分からなかった。ただ、結論的には売らない。理由は二つ。一つは登記上の本社であるし、明電舎自身、大崎に戻るというのが一つの願望であった。これまで都市計画の都合でできなかったが、ようやく開発できるようになった。二つめは、850億円もキャッシュが入ってすぐに使い道がない。手元に持っていたら、アルガーブさんにもっと明電舎株を買われて「配当しろ」と言われるんじゃないかと。そういうリスクをおかす。今は売るようなタイミングではない。)といったような内容で、880億円出せば、うちの会社の株全部買えるよとオチをつけてます。


最初は(明電舎の持ち分は半分なので、合わせて)1700億円でオフィスビルと土地を買って割りに合わないだろうと思いましたが、金が余れば大株主として配当を要求できる。おまけに財務体質改善と増配で株価も上がる。不動産にプレミアつけて転売するのはダヴィンチの十八番なので、オフィスビル自体も下手は打つまいと、一石三鳥で、出した分を回収する算段はつけているのだと、社長の発言を読んでいてようやく分かりました。おいしい話も喜んで飛びつけば格好の餌食・・・こういう駆け引きも、今後加熱していくであろうM&Aや買収防衛策と根本は同じでしょう。明電舎としては念願の大崎への凱旋がご破算になるばかりでなく、得た金も放出せざるを得なくなり、結局手元には何も残らなかったということになれば、会社を部分的に食われたことになってしまいます。


私は頭の回る方ではないので実際の深いところは分かりませんが、感想として、「片岡社長、さすが海千山千、やるな(キラーンッ)」と思いました。私はマネックスの四季報速報で読みましたが、読んでない方は一読をお勧めします。かなり楽しめます。