オプトの2006年12月期決算発表翌日の動きに驚いた人も多いのではないでしょうか。私も勢いで、つい空売ってしまいました(^_^;)。


しかし売ってはみたものの、信用の取り組みも改善されているし、需給は良いのかと思ってしまう。一方、そもそもあれが本当に良い決算だったのかどうかとも迷う。


来週に向けて、今の売玉にどういうスタンスで対処するか。。。。その判断の材料とするために、オプトの決算内容を私なりに評価してみることにしました。


材料として

2006年12月期決算説明資料

2006年12月期決算短信(連結)

2006年12月期第3四半期決算短信(連結)


2005年12月期決算短信(連結)

2005年12月期第3四半期決算単身(連結)


2004年12月期決算短信

2004年12月期第3四半期決算短信


先の決算説明会では、3Qに対しての4Qでの業績の改善がアピールされていました。

改善傾向にあるように受け取れます。この調子でいけば、今期は期待できるかも。

しかし、例年4Q単独の業績というのはどうなのだろうと、少し検討してみました。

数値が間違っていたら、少しなら勘弁してください。(大きく間違っていたら指摘してください。)


               売上   営業  経常  純益 (百万円)

2006年第3四半期  21,367  586   464   250
2006年12月期    29,384  841   659   310


2005年第3四半期  12,167  615  515  -1,292

2005年12月期    18,096  958  791  -1,248


2004年第3四半期  6,320  326  300  167

2004年12月期    9,473  521  496  266

              売上  営業  経常   (4Q単独の年間に占める割合)         

2006年12月期    27.3%  30.3%  29.6%

2005年12月期    32.8%  35.8%  34.9%

2004年12月期    33.3%  37.4%  37.2%


3Q単独と比較した訳ではありませんが、基本的に4Qで稼ぐ傾向がみられます。

2005年、2004年と比べると、2006年で特に伸びたという印象は受けません。


また、前期は純益3億以上確保したものの、有価証券売却益等で特別利益も5.6億(特別損失は1.2億)計上しています。


今期の会社の業績予想は、


              売上  経常  純益

2007年12月期    37,500  1,200  600  という内容でしたが、


今回の決算からは、「う~ん、どうなんだろう?」というのが正直な印象です。


毎年安定して売上を伸ばしてくるところは、さすがだと思います。しかし、インターネット広告がこれから勝ち組、負け組に分かれるのか、皆体力を削りあって利益が上がらない総負け組になっていくのか、それ以前にちゃんと予測どおりに市場が拡大していくのか、そんなことを考えると、この2007年12月期の見通しは、オプトが勝ち組に入り、期待通りにネット広告の市場が拡大してくれることを前提とし、かつ更なる企業努力を要する目標であると思います。


以上の結果、個人的にはSELLかなあ・・・・。

しかし株価は需給次第。踏み上げられたら逃げる準備はしておきます。