ミズワリ
ちょっと今日は難しいお話を。
一番難しいカクテルは何か。
「水割り」
そう答える人が結構いる。
何故か。理由は沢山あると思うし、人によって解釈も様々だと思うけれども、
「材料が限られていて、作り方も簡単」
だからこそ、素人とプロで差をつけるのが難しい。
ただ、小生は、指で数えるほどしか「キャバクラ」なるものに行ったことがないが、彼女たちはマズい水割りを作る天才である。
サントリー山崎に氷と水を入れるなのに、どうしてあんなにまずいのか。
と、話が少し脱線してしまったので元に戻す。
じゃあ、旨い水割りはどのように生まれるのか。基本、水割りに美味しくする裏ワザや小細工は無い。(他のカクテルなどでは存在したりする)
そう、普段やっている作業の積み重ねしか無いのである。
ただ、気づいてもらえることは少ないし、アピールすることでもないのだが、水割り一杯作るのにでも、沢山の段取りがある。
ボトルを取る、グラスを取る、氷を入れる、ウィスキーを注ぐ、水を注ぐ、混ぜる、お客様の元にサーブする。
それ以外にも、どの氷を使うのか、グラスは何を使うのか、ウィスキーは何を使うのか、水は何を使っているのか、何回混ぜるのか。
沢山ありすぎるので省略させていただくが、決まった正解などあるわけがなく、外の気温、お客様の体調、氷のコンディションなどなどその場その時のシチュエーションによって変わるわけで、常にその時のベストを尽くすようにしている。
さらにはお客様との築き上げてきた信頼関係なども味わいに変化を及ぼす事もある。
これ以上の話になると、ややこしくなるだけなので止めておく。
さてさて、某雑誌で「究極の水割りのレシピ」なんてモノが公開されていました。
レシピよりも工程が長かったり、複雑だったりと、かなり普及性に欠けるものだったのでマネをする気は無かったのですが、
「バースピリッツでも究極の水割り無いんですか?」
と、お客様から言われ、研究に乗り出したのが事の発端です。
簡単で普及性があって美味しくて…
以前、焼酎を仕込み水で割って、カメで寝かせる「前割」の水割り焼酎を飲んで感動したことがありました。
それをスコッチのシングルモルトで何とか出来ないか…
何とか出来ました。うちで使っているミネラルウォーター「ディーサイド」
まぁ、そのままなんですが、「ディー川」の水です。
では「ディー川」の水を仕込み水にしているシングルモルトは…?
あるんです。一つだけ。その名も「ロイヤル ロッホ ナガー」
シングルモルトで「ロイヤル」を冠した数少ないウィスキーです。
それをウィスキー:1に対して、ディーサイド:2で割り、小瓶に移し、少なくとも一日寝かせます。
それを氷を入れたグラスに移すだけ。
そうするとアラ不思議。非常に一体感のあるとろりとした舌触りのまろやかな水割りが。
そんな新感覚水割り、その名も「ミズワリ」英世1枚でご提供中です!!
一日寝かせる作業があるため、仕込みの数に限度があります。売り切れの際はご容赦ください。
(ちなみにこの技術は私のオリジナルではありません。某バーのパクリです。あしからず)
