自分史その4より続く
そして退職。
給与も契約より25%ピンハネされていた。
信頼していたが、ダマされていた。
とにかく実家に帰ろう。
何とかなる…。衣食住には困らんだろう…
ところが…だ。
夜、実家に帰るなり、親父にいきなり怒鳴られる。
『跨ぐな‼』
⁇
玄関を跨ぐなと言っている…
言葉の意味は解るが、意図が解らない。
耳を疑った…
家には入れないというのか…
家業を投げ出し、料理人になると家を飛び出し、一年で帰って来たバカ息子…
今ここで甘やかせる訳にはいかない…と思ったのだろう。
当時の自分には理解不能だった。
その足で、アテのない旅が始まった。
一路、松山へ。
人生初のホームレスの始まりだった。
当時28才。
月7000円の駐車場を契約し、車で過ごす車上生活。真冬のクルマの中は凍える…
夜中に近くのお寺で身体を拭き、車で過ごす日々。
とりあえず、就職しよう。
が、履歴書に書く住所がない…
空きアパートを見つけ、住所を調べて私文書偽造履歴書が出来上がり…。
就職情報誌をめくり、見つけたのは教育出版社の営業。
面接室に通され、待機。
なぜかボコボコの机や真っ二つに折れた椅子が積み上げられている。
プラス思考な私は、この会社には力士みたいな巨漢の社員がいるんだろうな…と解釈した。
所長は爽やかでハツラツとし、和かに社員や所長の給与明細のコピーを見せ付けた。
社員は50万~80万、所長は200万以上が印字されていた。
広大なフロアには50台以上の電話機と、テレアポスタッフ。
疑いもせず、二つ返事でサインした。
個人情報を扱うということで、親の保証人まで必要だった。
そう、この会社は高額な参考書を売りつける悪徳出版社だった。
それを知らずに朝から複数の社名を使って朝から子供のいる家庭に電話を掛けまくる。
夜はプレゼンテーションの練習が毎晩朝4時まで及んだ。
フラつきながら帰る自宅は無く、クルマだけ。クルマでも1人で宿題のプレゼンテーションの練習。
一応営業マンなので、衣類は毎朝クリーニング店で受け取る。
寝る暇なんかなかった。
いつのまにか、電話で話しながらうたた寝出来るようになっていた。
週休2日のはずが、所長から今週土日出れるよな?
と、当たり前のように言われ、あれ?話が違う?
朝の挨拶は、中腰でお相撲さんポーズで、右腕を前方へ出して、ザッス‼
ありえへん、ヤクザか?
そうです、元ヤ◯ザ。
全国区で毎月数十億円を売り上げるイケイケドンドンな営業会社…。
どうなる?俺…
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