そんな深夜のおっさん二人での会話。

「なべちゃんは、お酒のコメントなんかは的確やんか。この前のポートエレンもそうやったけど。」
「Mr.に言って頂けると嬉しいですね。」
「味覚って個人差在るから難しいやん?」
「そうですね。」

Mr.が何を言わんとしているのか見えて来ない。


「お酒飲める飲めんも在るけど、美味しいお酒を美味しいと思って飲んでる奴が少なくなった気がするやけど、どう思う?」
「僕も感じています。世界的に不況やし、いいお酒に手が出せないのも一つ。それと、発泡酒やアルコール・フリー飲料ばかり飲んで、味覚が馬鹿になっているのではないかなと思ってます。」
「フランスでも、ワイン離れが進んでるそうやで!」
「スコットランドでも、ウイスキーが売れてないんですって。」
「健康思考もあるんやろなぁ~。」
「でもね、旨いもんには毒が在るんですって!カロリー・オフを謳っているもんに旨いもん在りませんやん!」
「たばこも吸いにくい時代やしな…。」
「お酒もたばこも文化なんですけどねぇ~。」
「この前なんか、ノンアルコールのワインなんかも出てたし!」
「もう、神への冒涜ですね!!酒造メーカーは、自分で自分の首締めるようなもんですやん!」
「負のスパイラルやな!」
「食育って大事ですね。今の子達は、好き嫌い多いらしいですね。僕らの時は、鼻摘まれてでも食べさせられたけど、今って虐待言われたり大変ですね。」
「それも、味覚馬鹿にも繋がっているかも。」
「だいたい、親が子供を可愛がる可愛がり方が間違ってますわ。ペット感覚なんちゃいます?だから言うこと聞かんかったら、虐待みたいになりよるんですって!」
「そうかも知れんな。」
「怖い(強い)大人がいませんもん。子供目線に降り過ぎですよ。」


何故か、教育問題に…


「10年先、そういう意味でこの仕事、成り立っているのかが不安ですわ。」
「今の子が、お酒飲まんようになるかも知れんもんなぁ~。」


だからである。



お酒との上手な付き合い方をも、広めていくのも私の仕事だと…。



その為には、今の大人に本当に美味しいお酒を提供していかなければと、深く深く思うのでした。









fin