拳1つで世界チャンピオンになった黒人ボクサーの栄光と挫折を書いたフィクションを読みました。

林  壮一   著

「マイノリティの拳」

作者が10年間アメリカに渡り、書き上げた、黒人ボクサーのその後の人生を書いた衝撃作!

著者自身もプロボクシングライセンスをとっているボクシング通。

知られざるボクサーの転落人生や汚いプロモーターにより、世界チャンピオンでも食い物にされている現状をかたる。

栄光のままに生きる元チャンピオンと、年をとり、噛ませ犬と生きる元チャンピオンの違いとは!?

モハメド・アリに負けた「キンシャサの奇跡」

ジョージ・フォアマンが10年のブランクのすえ、38才でカムバックして45才で世界チャンピオンに返り咲く。

今は、聖職者になり、礼拝に勤しむ。

その中に、良い言葉がある。

「家より、車より、金より、大事なものがある。それでは、友情」
「人間は、孤独に死ぬ、死んだときに家族を救ってくれるのは、財産でもなく友だ」
「子供には、無限の可能性がある。子供を育てる行いは、自身も成長させる。周囲に愛される子供、友達の多い子を育てよう。」

チャンピオン達がかたる魂の力作でした。