2003年の夏、僕がバーテンダーを目指し渋谷のスクールに通っていた頃のはなし。
スクールの先生に紹介して頂き、始めて銀座の有名BARに行った。
そこは18時開店のお店だが18時30分頃にお邪魔した時には、ほぼ満席でカウンター内にはバーテンダーが4~5名・・・それはそれは、とても圧倒された。
私「先ほどお電話したスクールに通っている者です」
多分、お任せでカクテルをオーダーした記憶がある。
スタッフの中継ぎがあり
マスター「お酒強いんでしょ?」とおっしゃられたのを鮮明におぼえている。
マスターは、がっしりとした体型で「CAMPARI」と書かれたボストンシェーカーを軽快にシェイクするする姿がとてもカッコ良かった。
しばらくすると自分の前に出されたカクテルは「桃のマティーニ」
初めて飲むフルーツのマティーニ・・・・衝撃的な美味しさだった。
その後の事はほとんど覚えていないが、とにかくすべてが凄かった。
その後も、こっそり何度かお邪魔して勉強させていただいた。
しかし最近では銀座に行く事は少なくなり、当然こちらのお店にも数年お邪魔していない。
そして今夜(11日)の営業の出来事
「△△さんに紹介されて」と初めてのお客様がいらっしゃった。△△さんは当店常連の素敵な女性のお客様
今夜おいでになったお客様は美容院を経営されている方なのだったのだが…その方との会話
「以前に銀座の美容院で働いていて同ビルの地下にあるBARに行ったりしてたんですよ。」
当然僕は「どちらのBARですか」と聞く
お客様「BAR ○○○です」
僕「○○さんのお店ですね」
お客様「そうです。うちの美容院でカットされてました」
僕「私は、自分の店をopenさせる前やopenしてからも憧れて何度かお邪魔してました」
そのあとも銀座の話などをしてお客様が帰られ、その日のかたづけを終え「Twitter」をなにげなく見ていたら「○○さん、まだお若いのに・・・」というつぶやきがあった。「まさか…??」と思い、検索したところ,○○さんは先日ご他界されていた。
僕はとても不思議な感覚になった。
今夜は「ビーフィーター」のマティーニで献杯させていただこうと思います。
夢をありがとうございました
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
いわき市 BAR HEATH