ON THE ROAD'85のツアーの最中11月に発売されたアルバムはまるっきりクリスマスのためだけのアルバムでした(笑)
浜田「今年のクリスマスは、これで酒が飲めるって感じだね。高松の夜に」
町支「すごいスペクター・サウンドになってるね」
浜田「なったよ。“音の玉手箱”みたいなアルバムにしたかったし、自分の本来のアルバムではできないような、てれくさいような音。サウンド的には子供のころ親しんだいろんなものが入って、まあ、基本的には、フィル・スペククターみたいな、音の玉手箱みたいなのを作りたかった。それで板さんを呼んで、ふたりでああでもない、こうでもない、と」
『夢としてはず~っと昔、音楽を本気でやり始めた頃から、いつかこういうアルバムを創りたいな、っていうのは、あったのね。
ビーチ・ボーイズの「ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム」っていうのがあって、ああいうの、いつか創りたいな、って・・・。
で、実際に具体的にやろうと思ったのは、今年の夏ぐらいから。
「DOWN BY THE MAINSTREET」の次のアルバムのために今年の春から夏にかけて曲を創り始めて、俗に言う・・・煮つまった状態って、あるでしょ(笑)。
いいものを、いいものをって、だんだん自分に対してキビシクなって、あ、これはそう簡単にはできないなと思ったの。
じゃ、次のアルバムの間に、楽しみながらやれるようなアルバムを創りたいなって思ったわけ。
「Sand Castle」もそれに近いんだけど、あっちの方はもっとまじめに取り組んだアルバムでしょ。
今度はもっとリラックスして、楽しめるアルバムをと思って、じゃあ、自分が子供の頃すごい聴いてたサウンド、フィル・スペクターだのフォー・フレッシュメン、ビーチ・ボーイズ、それにカンツォーネとかね、そういう、普段のアルバムではちょっとテレ臭くて、できないようなサウンド、遊び心いっぱいのアルバムを創りたいということで、クリスマス・アルバムというか、WINTER VACATION’S ALBUM、そんなアルバムを創ろうと。』
はじめて聴いたはずなのにとっても懐かしい気持ちになったアルバムです(笑)
それもそのはず、すべて50年代、60年代のフォー・フレッシュメンのコーラスやコースターズやドリフターズのドゥワップ、スペクターサウンドのロネッツなどなどを意識して作成したのですから
「SENTIMENTAL CHRISTMAS」も「愛の世代の前に」ヴァージョンと違って、法田勇虫さんがギターを弾かれていて、これを浜田さんはラリー・カールトン風と評していました(笑)
とても楽しい企画アルバム、こんなアルバムをまたテーマを決めて作って欲しいな、と思いますね
浜田省吾&愛奴ファンのお店 東京新宿Bar“Flash&Shadow”
http://www.flashandshadow.com