『エンジェル ウォーズ』 | マスターFのブログ

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 『300 (スリーハンドレッド)』(07)『ウォッチメン』(09)の鮮烈な映像表現で世のオタクたちを熱狂させたザック・スナイダー監督。その最新作『エンジェル ウォーズ』(4月15日公開)は、空想世界でセーラー服姿のヒロインら5人の美少女が、日本刀やマシンガンを手に多彩な敵キャラとバトルを繰り広げるという、まさにオタクワールド全開のアクションファンタジー大作だ。

 愛する母と妹を失い、腹黒い継父によって精神病院へ送られた少女ベイビードール(エミリー・ブラウニング)。監獄と娼館を兼ねたようなその施設で、少女たちは有力者らをショーや肉体で歓待するよう強要され、違法なロボトミー手術も施されていた。

 絶望的な現実から空想の世界に逃避したベイビードールは、そこで出会った「賢者」から、5つのアイテムを手に入れるため、スイートピー(アビー・コーニッシュ)やロケット(ジェナ・マローン)ら4人の仲間と共闘するよう説かれる。アイテムがそろえば、施設から脱出して自由の身になれるという。空想世界と現実世界でパラレルに進行する、少女たちの壮絶な戦いが始まる......。

 映画に携わる前は音楽ビデオやCMのディレクターとして活躍していたスナイダー監督だけに、BGMと絶妙にシンクロさせた映像と、短い時間に濃縮された印象的な視覚表現は今作でも健在だ。特に空想世界のバトルでは、鎧(よろい)を着た巨大なサムライやゾンビ兵団などを相手に、フェティッシュなコスチュームをまとったヒロインたちが、シューティングゲームや格闘ゲームのような躍動感あふれるアクションを披露。同監督が得意とするスローと早回しの効果的な使用もさらに洗練され、女優たちの身体動作にはスピード感とダンスのような優雅さが共存している。



面白そう