父の死因は肺炎。
高齢者の死因のほとんどは肺炎でしょう。
病名は『脳梗塞』です。
10年前に自宅で倒れました。不幸中の幸いか、梗塞部分が重篤な場所でなく入院迄には至らずにすみました。
歩行に多少の障害は残りましたが、通院での在宅治療となりました。
しかし在宅治療というのは自己管理が重要で、父に関して言えば管理能力ゼロで、酒もタバコも止められなかった。脚のリハビリも病院ではするけど自宅では一切やらなかった。
当然、歳を追う毎に症状は悪くなっていく。先ずはタバコが吸えなくなった。少しづつ減ってきてた酒も飲めなくなった。
2年程前からは歩行が困難になり寝たきりに。リハビリの重要さが本人共々、家族にも突き付けられた。
頑なに拒否し、拒み続けたオムツを受け入れたのもこの頃でした。しかし、オムツというものは加速度的に病状をすすませる。いゃ、堕落させるのかもしれない。
食事の時はベットから降りてたのが、ベットの角度を変えて食べるようになり、最後には母が食べさせていた。
この頃は既に通院も出来ず、往診をしてもらってました。そして、半年程前から症状が日増しに悪くなり、医者から『これ以上の治療は、うちでは出来ません。入院をお勧めします。病院はご紹介します。』と。
しかし、入院はそう簡単にいかなかった。現在の高齢者医療の現実はシビアだった。
続く。